あるがまま

カウンセリング&セラピー S-Breeze
(不安症専門☆愛知・岐阜・三重)

逐語記録 (産業カウンセラー養成講座の提出課題)について

今日は、私が昨年受講していた
産業カウンセラー養成講座の提出課題の中で、
最も大事なんじゃないかなと感じた
逐語記録」について書いていきます。

 

私はあくまで一人の生徒に過ぎなかったので
詳しくは分かりませんが、おそらくこの逐語記録。

後に行われる「実技試験の免除者選定」にも
影響しているように私は感じました。

(総合判定だと思われます)

 

そのため、私は1週間以上かけて(仕事後の夜だけですが)、
本気で逐語記録の作成に取り組みました。

(あーでもない、こーでもない……)

(書いたり消したり、書いたり消したり……)

 

そのかいもあって(?)
無事に実技試験免除者に選ばれることができました。

もちろん、それだけではないとは思いますが、
逐語記録が大事なことは間違いないと感じました。

 

ここで、「逐語記録って何?」という方のために簡単に説明します。

逐語記録とは、カウンセリングのセッションを録音した音声から、
<笑い><沈黙>などの言葉以外のメッセージを含めて
話し手と聴き手のやり取りの全てを聴き取り、
それを文字にして、紙などに記録したもののことをいいます。

 

逐語記録を作成する際には、
記録した聴き手(カウンセラー)の発言の一つ一つに
「ふりかえり」と称して、発言の狙いや反省点、
次回はどう発言したいかなども書いていきます。

(この部分が大事です)

 

産業カウンセラー養成講座の課題としての逐語記録は、
数十分間のセッション全体を記録するのではなくて、
指定された時間分のみ記録していきます。

(昨年私が提出したのは、7分間分でした)

セッション全体の音声の中から、
どの部分を選ぶかということも
一つのポイントだと思います。

 

「なんだ、たった7分間分か」と思われるかもしれませんが、
お互いが話し続ける7分間を文字にして書いていくと
かなりの量になります。

昨年私が提出したものは、
「面接記録表」(1枚)、「逐語記録」(6枚)、
「セルフコメント」(1枚)の合計8枚セット(A4の記録用紙)でした。

(多ければエライという意味ではないです)

 

ちなみに、「面接記録表」とは、面接の日時、場所、
クライエントの性別、年齢、職業、 主訴、何回目の面接であるかや
記録した部分の前後の面接経過状況などを書いたもので、

「セルフコメント」とは、面接全体としてのふりかえりや
その面接で学習したこと、気付いたことなどを
書いたもののことをいいます。

 

逐語記録を作る段階になると、
産業カウンセラー養成講座の講師から
「逐語記録作成にあたっての注意とお願い」や「記入例」などの
資料が渡されると思います。

それだけでも、何とか書く事は出来るのですが、
もう少し深く理解した上で書くと、
出来栄えが全然違ってくると思います。

 

では、どうやって理解を深めればいいかというと、
私は昨年、この本『産業カウンセラーが逐語を楽しむ本』に
お世話になりました。

 

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●楽天ブックス

 

産業カウンセラー養成講座の逐語記録対策としては、
この本を一冊読めば、万全だと思います。

ちなみに、同じ著者(青木羊耳先生)の本で
産業カウンセラーに逐語を教える本』というのもありますが、
こちらは講師向けの本なので、
教える側になったときに読めばいいと思います。

 

これから逐語記録を作成される方へ。

エネルギーと時間のかかる作業ですが、
自分の実力アップにもつながる意味のある作業なので、
頑張ってください。

応援しています!

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!

個人セッション 愛知
   

あなたのひと押し、励みになります。いつもありがとうございます!

2件のコメント

  • 川崎さん

    今、逐語記録作成中ですが、ご紹介された本が入手できず、わからない事あります。25分もの作成で、大変です。一言一言全て漏らさず聞いては書きしていますが、全て書くのは、必要なところだけで、良いですか?教えて下さい。また、いつもこのサイト読むと頑張れます。ありがとうございますm(_ _)m

    • A-1

      川崎さん、コメントありがとうございます!
      また、読んでくださって、ありがとうございます。

      逐語記録の作成は、一言一言漏らさず書かなくてはいけないので大変ですよね。音声を聞いて戻しての繰り返しで、時間がかかりますよね。

      川崎さんが作成されているのは、産業カウンセラー養成講座の課題でしょうか。だとしたら、「逐語記録作成にあたっての注意とお願い」的な資料が講座中に配布されていると思うのですが、そこに文章に起こす時間が記載されていると思います。(昨年度は、7分間でした)

      25分間の中から、どの部分を選ぶのかについては、青木羊耳先生の本(記事内で紹介したもの)には、「もっとも皆さんの意見をきいてみたい箇所」(P19より引用)あるいは、「内心上手くいったと思った箇所」(P19より引用)とありますが、いずれにしても「なぜ、この箇所を提出した(逐語に起こした)のですか」(P20より引用)と質問された場合に、きちんと答えられることが大事だそうです。

      ちなみに私の場合は、講座の課題は試験的な要素も含まれているので、「内心上手くいったと思った箇所」を選びました。具体的には「話し手に、新たな気付きがあった箇所」を選びました。でもそれは、その時その時の話の流れによって、様々なパターンがありますので、「自分のお気に入りの箇所」でいいと思います。

      話の展開が変わった箇所を選べば、逐語に起こす箇所の前後(前段・後段)の概要を書くときに、明確な違いを出せて書きやすいということもあると思います。

      長くなりましたが、ご質問の答えとしては、
      「前段の概要」+「指定された時間分の逐語記録」+「後段の概要」
      ということになります。
      (前段・後段の概要は、別紙「面接記録表」に記載)

      応援しています(^-^)