患者のための最新医学 うつ病~中高年の精神疲労度チェック

不安障害と併発していることの多い
「うつ病」(非定型うつ病も多いです)。

昨日と今日の空いた時間に、坪井康次先生監修の
『患者のための最新医学 うつ病』という本を読み返し、
うつ病に関する復習をしました。

 

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『患者のための最新医学 うつ病』は、
情報量の多さと読みやすさのバランスの取れた
おすすめの一冊です。

うつ病の症状や、進行・回復のプロセス、発症の誘因、
治療法(薬と心理療法)、再発予防など、
患者さん(または周囲の人)が知っておくと役に立つ内容が、
この本一冊に詰め込まれています。

 

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本書では、世代間で異なるうつ病の症状にも着目しています。

その中の「中年期(おおむね40~50歳代)のうつ病」の項目と
「老年期(65歳以上)のうつ病」の項目共通で、
一つのチェックリストが掲載されています。

 

それは、「中高年の精神疲労度チェックリスト」というチェックリストで、
最近1ヶ月の間に思い当たった項目に○をつけるというものです。

(20項目があり、11個以上○で要注意、16個以上○で要治療)

著作権の絡みで、リストの全てを引用・転載するのはやめておきますが、
私は、以下の項目に○をつけました。

(私の”体験”に合致するものとして、ピックアップしますね)

 

「人の名前をしばしば思い出せない」
「何となく涙もろくなった」
「昔はよかったと思うことがよくある」
「人生の先が見えてきたような気がする」

 

一応、5個以下は正常であり、6~10個は年齢相応ということで、
問題はありませんが、
私の場合は、精神疲労というよりも、
「加齢に伴うわびしさ」みたいなものが出ていますね。

 

「人の名前をしばしば思い出せない」については、
これは実は、元々人の名前を覚えるのが得意ではなくて、
数年間会っていない人の名前などは、
度忘れしてしまうことがよくあります。

 

「何となく涙もろくなった」については、
TVニュースなどで「人が悲しんで涙している場面」を見ると、
私もつられて涙することがあります。

ちなみに、カウンセリングをするときは、
このような感受性の高い自分と、
冷静に自分自身とクライエントさんを見ているもう一人の自分を
バランスさせることによって、
「イメージしながら共感しつつ、見立ても行う」
ということをやっています。

 

「昔はよかったと思うことがよくある」
「人生の先が見えてきたような気がする」

の2つについては、40代後半になって、
人生の残された時間が年々少なくなっていくことへの
わびしさが出ています。

カウンセリングのことに意識を向けると、
正に今が意欲充実の状態です。

ですが、これまで25年以上やってきた
商品開発・機械設計関連の分野に意識を向けると、
「あの頃はよかった」と思うことがあります。

 

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何だか自分語りの記事になってしまいましたが……

今度は「社会不安障害で悩んでいた頃の自分」に意識を戻し、
もう一度、チェックリストに○をつけてみますね。

 

すると……

「気分がゆううつで、すっきりしない」
「仕事がおっくうで疲れやすい」
「ささいなことにもイライラしてしまう」
「人の名前をしばしば思い出せない」
「一日が終わっても充実感がわかない」
「大声で笑ったりすることが少なくなった」
「一人で考え込むことがふえている」
「何となく涙もろくなった」
「退職や転職のことを考えたことがある」
「人と会うのを避けるようになった」
「昔はよかったと思うことがよくある」

の11個に○をつける結果となりました。
(「要注意」の領域に入っています)

今とは数が全然違いますね。

 

当時は特に、
「気分がゆううつで、すっきりしない」
「ささいなことにもイライラしてしまう」
「大声で笑ったりすることが少なくなった」
「一人で考え込むことがふえている」
「人と会うのを避けるようになった」

が強かったかな。

誰にも会いたくないと思っていた期間がありました。

 

※当時の私にもうつ状態の症状はありましたが、
「大うつ病」によるものではなく、
「非定型うつ病」に近い症状によるものです。

 

「社会不安障害で悩んでいた頃の自分」に意識を戻した私が
○をつけた内容に、「私もそう!」と思われたものが、
たくさんあった方はおられますか?

もし、ほとんどの項目に当てはまる方がおられましたら、
心が少々お疲れ気味かもしれません。

 

もしお一人で悩んでおられるとしたら、
専門知識のあるカウンセラーに相談されるのも、
有効な一つの方法だと思います。

もし、私でよろしければ、いつでもお声かけくださいね。

(「個人セッションのご案内」のページ内にある、
お申込みフォームまたはお問い合わせフォームよりご連絡ください)

あなたのお話(お悩み、お気持ち)、しっかり聴かせていただきますね。

 

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●不安障害 克服へのプロセス

不安障害(社会不安障害、パニック障害等)を克服するプロセスは、
上がったり下がったりを繰り返しながらも、
全体的には克服に一歩一歩近づいていくようなイメージです。

一時的に落ち込んだり、逆戻りしたと感じるようなことがあったとしても、
前を向いて取り組んだことは、必ずプラスとして蓄積されています。

ほんの小さなことでも構いませんので、
不安障害の克服につながる「できること」を積み重ねていきましょう。

そして、取り組んだ後は、
「よく頑張ったね」と自分のことを褒めてあげてくださいね。

「何を」「どのように」取り組めばいいのか分からない方、
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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!