今日は、最近出た新書、
『エニアグラムで分かる9つの性格』の紹介と、
読んだ感想などを書いていきます。
本書は、「エニアグラム」について、シンプルにまとめられた本です。
「エニアグラム」とは、人が生まれながらに持ち、
一生変わることがないと言われる「気質」を調べ、
それを自分の日々の活動や成長に活かしていくためのシステムです。
診断テストによって、9つに分類されたタイプの中から、
自分のタイプを見つけます。
そして、自分のタイプの基本的特徴や、陥りやすいパターン、
問題が生じた時の態度、どの方向に向かって成長していけばいいかなど、
読みながら理解を深めます。
※自我状態を知る「エゴグラム」と合わせて活用すれば、
今の自分の状態が、よりはっきりと見えてくると思います。
『エニアグラムで分かる9つの性格』は、
比較的短時間で、シンプルに調べたい、学びたい、楽しみたい
という方向けの本です。
新書版で文字数が少ない影響かもしれませんが、
他の書籍と比べて省かれている部分があります。
(長い文章を読むのが苦手の方や時間のない方は、本書がお勧めです)
省かれている部分の内容は……
★他の書籍では、9つのタイプ分けに加えて「ウィング」という概念を用いて
「タイプ2寄りのタイプ3」など、より細かく分類されていますが、
本書では「ウィング」について触れられておらず、
9タイプの分類のみとなっています。
★判断テストが簡素化されており、それだけでは判断が難しいです。
(テスト量が多ければ多いほど、迷ってしまうということもありますが)
実際には、各タイプの解説を読みながら、
自分が一番しっくりくるタイプを選ぶ形になると思います。
本格的に、エニアグラムを知りたい、学びたい、
自分の気質を調べたい、という方には、以下の書籍をお勧めします。
●『究極のエニアグラム』(竜頭万里子著/中央アート出版社)
●『エニアグラム-あなたを知る9つのタイプ【基礎編】』
(ドン・リチャードソン・リソ&ラス・ハドソン/角川書店)
エニアグラムを学ぶことにより、
人の「気質」にはいろいろなタイプがあるということと、
人はそれぞれ違うということを、より深く自分に落とし込むことができます。
そして何より、自分についてより深く知るきっかけになります。
例えばそれは、日々の選択や決断などに活かせますし、
自分というものをじっくり見つめて、悩みの本質を知る助けにもなります。
また、認知行動療法(認知再構成法)において、
自分の「気質」を考慮することで、自動思考に対する理解を深めたり、
自分に合った反証探しもしやすくなるのではないかと思います。
だから、学んでおいて損はないですよ。(^-^)
カウンセラーの立場の私としては、
クライエントさんと関わっていく中でも
エニアグラムを活かしていきたいと思っています。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!