今日は、最近読んだ
『人の目が怖い「社会不安障害」を治す本』の中から、
「自分の状態を知る」というテーマを
ピックアップして書いていきます。
『人の目が怖い「社会不安障害」を治す本』は、
心療内科医の三木治先生と、
臨床心理士の細谷紀江さんの共著による作品です。
「社会不安障害とは?」「診断法と治療法」
「自分でできる日常生活の注意点」「克服事例」などの内容が
コンパクトにまとめられています。
紹介されている治療法のメインは薬物療法です。
「社会不安障害に関する自分でできる日常生活の注意点」として、
7つの項目が挙げられているのですが、その中から2つを紹介します。
①チェックシートを活用し、自分の状態を知る
②チェックシートの結果はあくまでも受診のための目安に用いる
●三木治、細谷紀江共著『人の目が怖い「社会不安障害」を治す本』
(マキノ出版/2007/P109)より引用
極度の緊張でお悩みの方の多くは、
自分の症状を単なる性格の問題として捉えておられます。
「病気ではないのに精神科に行くと恥をかく」
そう心配して受診するのをためらっている方も多いことでしょう。
(そんなときは、信頼できる、精神医学に詳しい心理カウンセラーに
相談されるといいですよ)
また、自分の症状を性格の問題として捉えると、
どうしても自分を卑下したり責めたりすることにつながりやすいので
まずは「自分の状態を知る」ということに
取り組まれるのをお勧めします。
(自分で試して知ることのできた結果は、あくまで目安です)
本書のP69に、
「LSAS-Jスコアシート」(リーボヴィッツ社会不安スケール)という
心理テストが掲載されています。
24の問いに答えるテストです。
「LSAS-J」の内容を見ると、内容を絞り込んで
重点のみがシンプルにまとめられていました。
私としては、良い印象を受けました。
現在お悩みの方が「自分の状態を知る」ために使うものとして
いいものだと思いました。
本書に掲載の「LSAS-J」を読んでいるうちに、
「これはもしや?あのテストと似ている?」という
疑問が浮かんできました。
確認してみると、やっぱり同じでした。
そのテストとは、多くの方にお馴染みのこれです。
SAD NET の SADチェックシート
http://www.sad-net.jp/#/check
パソコンの画面のみで気軽に行えるテストなので、
気になる方はやってみてください。
このテストが、「LSAS-J」という信頼できるスケールであることを
初めて知りました。
私にとっても、いい勉強になりました。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!