今日は、芦原睦先生の本、
『自分がわかる心理テスト』を紹介します。
この本は、交流分析とエゴグラム(心理テスト)
についてを中心に書かれた本です。
講談社のブルーバックスというコンパクトなサイズの本ながら、
専門的にしっかりとした内容が書かれています。
エゴグラムの入門書として、いい本だと思います。
ここで、エゴグラムについて簡単に説明しますね。
これは、自分の現在の自我状態(意識・観念の状態)を
みる心理テストです。
50~75問程度の質問に、
○(はい)、△(どちらでもない)、×(いいえ)
で答えていきます。
あまり考えすぎずに、第一印象でポンポン答えていきますので、
答えるのに時間はそれほどかかりません。
気軽に取り組むことができるのも、エゴグラムの特徴だと思います。
(質問は、『自分がわかる心理テスト』にも掲載されています)
エゴグラムでは、自我状態を、以下の5つに分けて抽出します。
・CP(Critical Parent):
批判的な親の自我状態(厳しい父親のような部分)
・NP(Nurturing Parent):
養護的な親の自我状態(優しい母親のような部分)
・A(Adult):
大人の自我状態(合理的な大人のような部分)
・FC(Free Child):
自由奔放な子どもの自我状態(元気な子供のような部分)
・AC(Adapted Child):
順応した子どもの自我状態(親の言うことをきく子どもの部分)
質問に答えることで、現在の自分が、
どの自我状態が強くてどの自我状態が弱い傾向にあるのかが、
明確に出てきます。
(5つの自我状態のポイントを線で結び、グラフにして表現します)
私はこれまで何度も、いろいろなバージョンの
エゴグラムを体験してきましたが、
ほぼ、毎回、NP優位のへの字型(グラフ)になります。
ときどき、NPよりも1ポイントほどAが優位になることもありますが、
基本的にはNP優位になります。
今では、ACが一番低いポイントで表れますが、
不安障害で悩んでいた頃の私がやると、
今よりずっと高いポイントになっていたと思います。
ACが高いと、相手の顔色ばかりを伺い、
反応が過敏になるといった傾向が出てくるのですが、
当時の私もそういう部分が強かったです。
今とは違ったグラフの形になったことでしょう。
エゴグラムでは、自分の現在の自我状態を知るだけではなくて、
伸ばしたい部分を特定して、
伸ばしていくための行動に結びつけることができます。
例えば、ACの傾向が強すぎてFCが弱い場合では、
FCを伸ばすための行動や心掛けに取り組むことができます。
このエゴグラムが持つ、
取り組みやすさと明確さと効果へのつなげやすさは、
私の気に入っている部分です。
なので、私のセッションでも、エゴグラムは、
しばしば登場します。
グループセラピーでも活用しようかどうか、
現在思案中です。
エゴグラムに興味があり、やってみたい方、
そして、それを不安障害の克服に活かしたい方は、
お声かけください。
個人セッションでは、
いつでもできる状態で、準備してあります。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!