今日は『手の”ふるえ”がこんな事で止まった!』
という本を紹介します。
本態性振戦と書痙(しょけい)という
共に手のふるえを症状とする病気の違いについても
書いていきます。
『手の”ふるえ”がこんな事で止まった!』は、
★手のふるえの原因について
★手のふるえの治療法について
★手のふるえに有効な天然成分(漢方)について
★本態性振戦の改善事例(喜びの声)
……などについて解説されている本です。
私は本屋さんで見つけて買ってきたのですが、
どうやらアマゾンや楽天では取り扱われていないようです。
購入したい方は、
記事の一番下に本書のデータを載せておきますので
本屋さんなどで注文してください。
ここから本態性振戦と書痙について書きますね。
「本態性振戦」は、
ふるえだけが症状として表れる病気です。
手や頭部や顎などにふるえが表れます。
本態性振戦の「本態性」とは
原因が分からないという意味です。
ただ、緊張状態のときにふるえが強くなる傾向がありますので
自律神経の交感神経が関係していると推測されています。
※本態性振戦の約2/3が
自律神経に関係していると言われています。
「書痙」は、
文字を書くときなどに手がふるえてしまう病気で、
社会不安障害や対人恐怖の症状の一つとして表れます。
本態性振戦の症状の中の、文字を書くときの手のふるえを
「書痙」と表現することもあります。
書痙についても、人前で文字を書くなどの
緊張状態のときに起こりやすいので
自律神経の交感神経が関係していると考えられます。
※社会不安障害や対人恐怖自体が、
自律神経の交感神経(逃げるか戦うかの反応)が
関係していると言われています。
「本態性振戦」と「書痙」は違う病気とされていながらも
共に、自律神経が関係していたりするので、
区別しにくい面はありますね。
ふるえることで日常生活に
支障をきたしてしまうことも共通しています。
実は、私も10年ほど前に
社会不安障害で悩んでいた頃(プロフィール参照)には、
手や首などのふるえに困っていました。
やはり、人前での発表時など緊張しているときに
ふるえが強くなっていました。
私の場合は、精神的なもの+自律神経が
大きく関係していたと思われます。
ふるえることを受け入れることで、
症状が緩和されていきました。
ここで、書籍『手の”ふるえ”がこんな事で止まった!』
の内容に戻ります。
本書では、本態性振戦の改善事例(喜びの声)が
12例も載っていますが、全ての事例で
「竜眼肉エキス・朝鮮人参・ナツメなどを配合した健康食品」
が用いられています。
読みながら、
「これは最後に健康食品の宣伝が出てくるのではないか?」
と少々疑念を抱きましたが、宣伝は出てこなかったです。
(宣伝目的の本だとしたらブログで紹介しにくいので、ほっとしました)
他の方法による改善事例も紹介してあれば
さらに奥深い本になるのになぁと思いました。
漢方の生薬に関する記述はかなり詳しく載っていますので、
本書は「手のふるえを漢方によって改善する」ことに
興味のある方が読まれると、ピッタリ来る本だと思います。
最後に、本のデータを載せておきます。
『手の”ふるえ”がこんな事で止まった!』
長澤貴代子監修、喜代村栄吉著、総合医療研究会編集
発行所:アーク書院
発売元:ふく書房
2014年3月初版
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!