今日は、山田和夫先生の本
『図解 やさしくわかる 社会不安障害』を紹介します。
社会不安障害(SAD)の治療に用いられる
薬についても書いていきます。
『図解 やさしくわかる 社会不安障害』は、
社会不安障害の症状、発症のメカニズム、
治療法、日頃の心がけなどについて
イラスト入りで分かりやすく解説されている本です。
精神科医の先生の本ということも関係しているとは思いますが、
薬物療法をメインの治療法とした内容になっています。
認知行動療法などの心理療法については
要点が紹介されている程度にとどめられています。
社会不安障害という病気の全体像を
分かりやすい本で学びたいという方に
ピッタリくる本だと思います。
本書を読みながら、
今までこのブログに、薬物療法について
あまり書いてこなかったということに気がつきました。
なので、ここで社会不安障害の治療に用いられる薬について
簡単にまとめておきます。
併発症のない社会不安障害の場合、
基本的には以下の3種の薬が用いられます。
【1】SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・抗うつ薬
・不安や緊張、恐怖、抑うつ気分が軽減される
・効果が表れるのは、早くても服用を始めて2~3週間後から
・中~長期の服用が必要
※SNRIなど、他の種類の抗うつ薬が用いられることもあります。
【2】ベンゾジアゼピン系抗不安薬
・不安や緊張、恐怖を短時間で減らす
・不安な場面が分かっているときや、強い不安を感じているときに服用
・頓服とし、常用は避けること(依存性があります)
【3】β(ベータ)遮断薬
・交感神経の過剰な興奮を抑制し、動悸やふるえなどの身体症状を抑える
・不安な場面が予測されるときのみ、事前に服用
以上、社会不安障害の治療に用いられる薬を
簡単にまとめました。
もっと詳しく知りたい方は、
『図解 やさしくわかる 社会不安障害』にも書いてありますので、
よろしければ読んでみてください。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!