今日は、岡田尊司先生の本『母という病』の紹介と、
私の子どもの頃の体験などを書いていきます。
★いつも不安で傷つきやすい
★(うつ病ではないのに)自己否定ばかりしてしまう
★相手の顔色ばかりをうかがって、「良い人」を演じてしまう
★嫌なことを嫌と言えない
★自分を満たしてくれるもの(人)に飢えている
★どこまでも完璧を求めてしまう
★怒りをコントロールできなくなる
……
などなど、どこか生きにくさを感じておられる方は
幼い頃の母親との関係に、今でも影響されているのかもしれません。
『母という病』には、
そのような幼い頃の母親との関係(母親の育児姿勢)が
子供の性格や人生全般に影響を及ぼした事例が多数、
解説付きで載せられています。
解説には、愛着理論のエッセンスが盛り込まれています。
現在、上記のような生きにくさを感じておられる方が
自分探し(自分を見つめる)をするのに適した一冊だと思います。
読みながら、「これ、私と同じだ」と思える内容と出会えたり、
出会えなくても近い事例によって新しい気づきが促されたり
するのではないかと思います。
私も今でこそ、両親とは打ち解けて仲良くやっていますが
子供の頃は、ぶつかり合うことが多かったです。
例えば、『母という病』から見つけると、この箇所。
幼稚園に通っていた頃から、比呂子は、自分は母親の本当の子どもではないと思うことがあったという。
本当の母親はもっと他にいると空想することで、気持ちのバランスを取っていたのだ。
●岡田尊司著『母という病』(ポプラ社/2012/P51)より引用
私の両親は、いつも忙しくてピリピリしていました。
両親に話を聞いてもらえなかったり、言うことを否定されたり、
一方的に考えを押し付けられたり、責められたり、
馬鹿にされたり(両親としては軽い冗談のつもり)、
たたかれたりといったことが積み重なるうちに、
私の心は、「自分はここにいてはいけないんだ」
という思いでいっぱいになってしまいました。
そんな当時、私を支えてくれていたのが、
「本当の両親は他にいる」という思い(信念)でした。
「こんなに僕にきつく当たる人たちが、僕の両親であるはずがない」
「本当の両親は、もっと優しくて、僕のことを分かってくれるはず」
「今のこの辛い状態は、” 仮 ”なんだ」と自分に言い聞かせながら、
何とか持ちこたえていました。
(こうやって、気持ちのバランスを取っていたんですね)
(久しぶりに思い出しました)
今となっては懐かしい思い出でもありますが、
当時の私(~小学生)は、自分を保つのに必死でした。
……と、こんなふうに自己洞察を深めるきっかけにもなりますので
興味のある方は、読んでみてください。
なお、本書よりいくらか専門性が高くなっている本に
『シックマザー』(同じく岡田先生の著書)があります。
そちらの方もお勧めです。
>>シック・マザー ~問題の原因は、母親ではない
>>シック・マザー ~自責の迷路から子どもを救おう
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!