今日も前回に引き続き、岡田尊司先生の本
『シック・マザー』を参考にしながら書いていきます。
母親が、うつ病などの精神疾患を抱えていると、
多くの場合、子どもにマイナスの影響を及ぼします。
しかし、それに対して、なす術がないというわけではありません。
子どもへの悪影響を減らす方法は、存在します。
「お母ちゃんは病気だから、あんなふうになっているだけだ。本当は優しくて、お前のことを大切に思っているんだ」と言われるだけで、子どもは、現実を肯定的に理解し、安心することができる。
●岡田尊司著『シック・マザー』(筑摩選書/2011/P236)より引用
話しかけても応えてくれない、うつ状態の母親の反応に対して、
わけが分からず、最終的に
「自分が悪い子だからいけないんだ」と
思い込んでしまった子どもたちは、たくさんいると思います。
何も悪いことをしていないのに、自分を責めてばかりの子どもたち。
いつも大人の顔色ばかりを伺いながら、
張り詰めた緊張の中で生きている子どもたち。
そうなってしまう前に、
「お母ちゃんは病気だから、あんなふうになっているだけだよ」
「お前は悪くないんだよ」
と、現実に起こっていることを、
子どもにも理解できるように教えてあげたいですね。
操作的ではなくて、あくまで愛情を持って伝える形で……。
自責の迷路に迷い込んでしまいそうな子どもたちや、
迷い込んでしまった子どもたちが、
希望を取り戻して、前を向いて歩いて行けるように。
大人にできること、やってあげたいですね。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!