今日は、アスク・ヒューマン・ケアの本、
『アダルト・チャイルドが人生を変えていく本』を紹介します。
本書より引用しながら、
「健康で親密な関係」とはどのような関係なのか?
というテーマについても書いていきます。
今回紹介する『アダルト・チャイルドが人生を変えていく本』は、
前回の記事で紹介した
『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』(リンクは前回の記事)
の続編です。
『自分と向きあう本』が過去と向き合うことが主なのに対して、
『人生を変えていく本』は今どうするかが主になっています。
どちらの本も、簡潔にまとめられた分かりやすい本です。
『アダルト・チャイルドが人生を変えていく本』の内容を、
大雑把に並べますと……
★自分と他者の境界について
・身体の境界、感情と意思の境界、責任の境界について
・健全な境界と健康な自分を育てていくためのヒント
★人とのコミュニケーションについて
・対等で率直な自己表現の練習(アサーティブ・トレーニング)
・自己表現のポイント
・健康で親密な関係について
★セルフケアについて
・各種ワーク
・ゴールの設定と回復のプロセス
……などとなっています。
それぞれの項目において、
ワークに取り組みながら読み進める形式です。
ワークの1つ1つが意味深いものになっていますので、
時間をかけてじっくり取り組んでみる価値があると思います。
********************
ここで、本書より「健康で親密な関係」とはどのような関係なのかが
書かれているところを引用します。
●私は私のままでOK あなたはあなたのままでOK
どちらも相手をコントロールしようとしない。
どちらも相手のために犠牲にならない。
お互いの価値と、自由を認めあう。
●ともに過ごすことを楽しむ
一緒に過ごす時間や空間を、話しあって設定する。
その機会を、おたがいにできるかぎり大切にする。
おたがいにリラックスし、楽しむ。
●問題や責任を分かちあう
感じ方や考え方の違いを認めあう。
すれ違いやトラブルが起きたら、オープンに話しあう。
おたがいが自分の責任を果たし、共同の責任は分担する。
●成長する
親密な関係の中で、お互いが学び、成長する。
それぞれの人生の中で、別々に学んでいくことを認めあう。
それにともなって、二人の関係も成長していく。
●『アダルト・チャイルドが人生を変えていく本』
(アスク・ヒューマン・ケア/1997/P66-67)より引用
相手が自分と違う意見を持っていても、
相手が自分の願いを叶えてくれなかったとしても、
敵認定したり、相手を責めたり、見捨てられたと感じたりしない。
お互いに相手を尊重しながら、違った意見でも交し合える。
できないことはできないとはっきり言える。
嫌なことは嫌と言える。
そして言われた方も、相手を理解し受け容れることができる。
そのような関係、素敵だと思います。
お互いに相手を束縛することなく、
それぞれが成長していけるという点も大事なことですね。
『アダルト・チャイルドが人生を変えていく本』には、
そのような「健康で親密な関係」を作っていくための
ヒントやプロセスが解説されています。
人との距離感や境界線が分からない、コミュニケーションの方法が分からない、
見捨てられるのが怖い、健康で親密な関係が作れるようになりたい。
そういった方にオススメの本です。
『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』(リンクは前回の記事)
と合わせて読まれると、より理解を深められると思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!