香山リカ先生の本、
『知らずに他人を傷つける人たち』
を読みました。
今日は、この本の簡単な紹介と
「家庭内モラハラ最大の被害」
というテーマについて、書いていきます。
『知らずに他人を傷つける人たち』は、
職場内モラハラ(モラル・ハラスメント)や家庭内モラハラなど
様々な形のモラハラの現状、原因、対策について
解説されている本です。
「家庭内モラハラ」の章に、興味深い記述がありました。
客観的に見れば、治療の必要性が高いのはモラハラ夫のほうであるはずなのに、妻たちは「自分が治療を受けなければならない」と思っている。
「悪いのは夫ではなくて、夫をそうしてしまった私のほう」と自分を責めるようになる。
これが、実は最大のモラハラ被害なのだ。
●香山リカ著『知らずに他人を傷つける人たち』
(KKベストセラーズ/2014/P100)より引用
本当は、モラハラ夫が悪いのに、
妻が自分のほうが悪いと思ってしまう。
それが、モラハラ最大の被害。
本書によると、
「悪いのは夫ではなく、妻である私だ」と思わせられた妻が、
夫からのマインドコントロールから抜け出すことのほうが、
進む未来を選択して行動するよりも
圧倒的に時間がかかるとのこと。
妻がモラハラ夫から受けるマインドコントロールは
とても根深いですね。
※「共依存」の関係で、
かっちりはまっている場合も多いです。
香山先生は、『知らずに他人を傷つける人たち』の中に
モラハラを起こす人について、こう書いておられます。
こう考えてくると、とくにこの日本社会でモラハラを起こすような人の多くは、「限定つきの自己愛性人格障害者」と言うことができる。
彼らの自己愛は、「自分ってすごい、自分って特別」という自惚れの方向にではなくて、「相手の気持ちなど配慮する必要がない」という方向に限って強く現れる。
●香山リカ著『知らずに他人を傷つける人たち』
(KKベストセラーズ/2014/P118)より引用
「相手の気持ちなど配慮する必要がない」
言い換えると
「自分には、相手を傷つける権利が十分にある」
そういう相手との結婚生活。
想像してみるだけでも、
冷たくて張り詰めたもの(空気感など)を感じます。
最終的な選択は人それぞれですが……
たとえ身体的な暴力が無かったとしても
私には我慢できない、我慢したくないと思いました。
モラハラ夫からのマインドコントロールに
支配された女性たちが解放されて、
本来の自分らしさを取り戻せる日が来ますように!
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!