今日は、広告コピーの本、
『「売り言葉」と「買い言葉」心を動かすコピーの発想』の紹介と、
本書を読んで思い出した、
ZEBRAのシャーボにまつわる思い出について書いていきます。
『「売り言葉」と「買い言葉」心を動かすコピーの発想』は、
多数のコピーの実例を振り返りながら、
広告コピーを作る際の発想法を学ぼうという本です。
(コピーの実例の一つ一つに、解説が付いています)
本書では、広告コピーを
売り手の目線で書かれた「売り言葉」(サービスの種類など)と、
買い手の目線で書かれた「買い言葉」(使う側の気持ち、体験など)の
2つに分類しています。
掲載されている広告コピーは、
昭和の時代から現代までの幅広い年代のもの。
私はコピーの勉強のためというよりは、
昭和の時代の広告コピーを懐かしむために読みました。
数十年ぶりに見たコピーなども多数あり、
「そうそう、こんなのがあったなぁ」と楽しみながら読みました。
例えば、1977年に発売されたZEBRAのシャーボの広告コピー。
右へ回すとシャープペンシル。左へ回すとボールペン。
一本で二本分。
●岡本欣也著『「売り言葉」と「買い言葉」心を動かすコピーの発想』
(NHK出版新書/2013/P65)より引用
シャーボの画像が見たい方。こちらのサイトにありますよ。
http://www.showanavi.jp/archive/archive/1970/7218.php
当時のTVコマーシャルの映像はこちら。(Youtube / 2:00~がシャーボです)
この映像の他にも、入学祝いバージョンなど、色々あったように思います。
今では、シャープペンとボールペンが一本になっていても
珍しくもなんともないのですが、当時としては画期的なものでした。
メカ好きな小学生だった私は、
コマーシャルを観て、すぐに欲しくなりました。
もちろん、すぐには買えなくて、文房具屋さんで見るたびに、
「いいな~」と羨望の眼差しで見つめるだけでした。
そんな私ですが、中学入学時に両親からのお祝いとして
憧れのシャーボを買ってもらうことになります。
色は、無難なシルバー一色のもの。
毎日、何回もカチッカチッとシャーボの上側を回転させて、
シャープペンとボールペンの切り替えを楽しんでいました。
晴れて自分のお気に入りとなったシャーボですが、
当時、実際に使った感想はというと……
「重い」
「なくすのが怖い」
「盗られるのが怖い」
「生意気だと言われるのが怖い」
……ということで、すぐに学校に持っていくのをやめて、
家専用のペンになりました。
普通の安いペンの方が、気軽に使えるので楽でしたね。
今から思うと少々大げさではありますが、
身分不相応なものを手にすると扱いに困るということを、
当時中学生だった私は学びました。
(とは言っても、シャーボは当時の入学祝いの定番でしたが)
今の私は、身分不相応だとかにとらわれずに、
目標に向かって頑張っていきたいと思っています。
特に高級な何かが欲しいというわけではなくて、
変な制限にとらわれずに、自分を向上させていきたいと思っています。
何だか本の紹介から大きく離れてしまいましたが、
ここで無理やり戻します。
『「売り言葉」と「買い言葉」心を動かすコピーの発想』
広告コピーの発想法を学びたい方だけではなくて、
昭和の時代を懐かしく振り返りたい方にも、お勧めできる本ですよ。
(シャーボが懐かしい方も、たくさんおられますよね?)
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!