あるがまま

カウンセリング&セラピー S-Breeze
(不安症専門☆愛知・岐阜・三重)

己の言葉で

ゴーストライターという職業があります。
依頼者に成り代わって、メルマガやブログの記事などを書く仕事です。

実は私も、
カウンセリングと両立できる仕事として検討していたのですが……
やっぱりやめることにしました。

今日は、その理由について書きますね。

 

当たり前のことではありますが、
私は、心理系や機械技術系(元々の仕事)の知識を豊富に持っています。

だから、もしライターの仕事をするとしたら、
その関係(特に心理系)の記事の作成を
引き受けることになると思います。

(ライターの先生と話をして、そういう需要があることを知りました)

 

先々月あたりからライターの仕事を引き受けることを
本気で検討し始めました。

ところが、検討する度に、何とも言えない嫌な感情が湧いてきたのです。

「何だろうこの気持ちは。全然ワクワクしない」

 

自分の内面と向き合って、何が嫌なのかを整理してみることにしました。

以下に、その内容を記します。

 

①心の専門家は、言葉の一つ一つに細心の注意を払います。
(言葉一つで、クライエントさんを傷つけてしまうので)

だから、自分のブログやメルマガで発信する記事の作成を
他人に任せてしまう考えには、私は賛同できません。

正直な気持ちをストレートに表すと、
「心の専門家を名乗るなら、己の言葉で語らんかい」
ということになります。(ちょっと言葉が汚かったですね m(_ _)m)

(他の分野なら、ライターにお願いするのも、大いにありだと思います)

 

②私は本気で心理療法や精神医学の勉強をしています。

まだまだ途中経過なので、今のところは少ないですが、
この2年間強で、
勉強時間:二千数百時間、投資金額:百数十万円、臨床回数:数十回。

それに、人生経験45年分に、社会不安障害を自力で克服した体験など。

そうやって、必死で学んできたことを、他の誰かを演じるために使いたくない。
(クライエントさんを欺くような気がします)

それに、会ったこともない、
どれだけ勉強しているのかも怪しい人のブランディングを、
なぜ私がやらねばならないのか、という気持ちもあります。

 

……というわけで、ゴーストライターという仕事は
自分にはマッチしない(やりたいと思っていない)
ということが分かりました。

だから、副業としてでも、ライターの仕事はやめておきます。

 

よく考えてみると、
もともと誰かのふりをするなどの芸当は好きではないので
明らかに私には向いていなかったですね。

※ゴーストライターという職業を否定しているのではありません。
※私には向いていないというだけです。
※ゴーストライターの中にも、素晴らしいスキルをお持ちで、
大活躍されている方は、たくさんおられます。

 

今回、ライターの仕事を検討したことが、
自分を見つめるいい機会となりました。

(私事の内容に、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます)

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!

個人セッション 愛知
   

あなたのひと押し、励みになります。いつもありがとうございます!

2件のコメント

  • かつしさん

    お久しぶりです。
    かつしです。

    ちょっと誤解があるようなので…。

    本当に職業にしていらっしゃるライターさんも
    いらっしゃいます。
    その方たちは、本当に質が高く、
    著者以上に、文章のスキルがあるため、
    書籍を作るときは
    ライターさんを使うのです。

    単なる作業依頼でも
    そこは依頼者の意図をくみとって
    作業するものではないでしょうか。

    本人の言葉以上のものを引き出すのが
    ライターの仕事だと思います。

    ゴーストライターと言われる由縁は
    それくらいライターの存在が際立つと言うことだと理解します。

    実力がなければ
    下手な文章だから読めないってなるだけですから。

    なーんて、ピンきりですけどね!!

    友達が真剣に頑張っている職業なので
    つい言いたくなってしまいました。

    気分を損ねましたらすみません。

    • A-1

      コメント、ありがとうございます!

      かつしさんのご友人の中に、ライターの方がおられることもあって、
      つい言いたくなったのですね。
      私の書き方に、少々トゲがあったのかもしれません。
      若干、ソフトに訂正しました。
      (フィードバック、ありがたいです)

      確かにライターさんの中には、
      文章のスキルが高い方がたくさんおられますよね。
      私も、精神疾患を扱う分野以外でのライティングであれば、
      全然問題ないと思います。
      (むしろ、かつしさんの言われる通り、素晴らしい仕事だと思います)

      >本人の言葉以上のものを引き出すのが
      >ライターの仕事だと思います。

      確かにそうですよね。
      ところが、精神疾患を扱う分野では、そうとも言い切れません。

      カウンセラーのあるべき姿勢の基本として
      「自己一致」というものがあります。
      本人の言葉以上のものを引き出せばいいのではなくて、
      上手であろうが、下手であろうが
      あくまでカウンセラーの等身大の姿で、
      ありのままの思いを語るということは、すごく大事です。
      (文章の裏にあるズレは、相手に伝わります)

      また、クライエントさんの中には、
      言葉一つで大きく傷つく方も大勢おられます。
      その対応には、精神医学の知識も必須です。

      それらを総合して
      「心の専門家を名乗るなら、己の言葉で語らんかい」
      ということになるわけです。

      あくまで、「心の専門家を名乗るなら」です。

      決して、ゴーストライターさんの仕事を
      否定しているわけではありません。

      (むしろ、素晴らしい仕事だと思っています)

      己の言葉で書かない「心の専門家」の存在に対して
      自分の思いを書いただけなのです。

      (祝)復活!かつしさん!