今日は、『これで治せる!パニック障害』という本を紹介します。
著者は、社会不安障害やパニック障害関連の本を
多数書いておられる貝谷久宣先生です。
イラストや図が多数用いられた、大変読みやすい本です。
パニック障害の症状でお悩みの方が、さっと読んで、
すぐに日々のセルフケアに活かすことができると思います。
症状や治療法、併発する病気などについても詳しく解説されています。
パニック障害の各症状に適応する薬の一覧表も載っているので
カウンセラーの私としても、とても参考になりました。
自信を持って、お勧めできる一冊です。
ここで本書より、
パニック発作が起きたときの「セルフケア」の一つを紹介します。
広いスペースや自宅などで発作が起きたら……
うつ伏せになる
体を横にできるスペースがある場合には、うつ伏せになる。
外出先など横になれない場所で発作が起きたら……
前かがみになる
椅子に座った状態で、前にかがむ。
このときに、膝の間に頭を入れるくらい深くかがむとよい。
腹式呼吸がうながされ、過呼吸の防止になる
うつ伏せや、前かがみの体勢になることで、自然に腹式呼吸ができるようになる。
それによって、過呼吸を防ぎ、自律神経を安定させることができる。
●貝谷久宣著『これで治せる! パニック障害』
(大和出版/2013/P79)より引用
なるほど。姿勢を工夫することで、
過呼吸を防ぐことができるのですね。
特に、前かがみの姿勢は、
電車などの座席に座っているときでもできますよね。
前かがみの姿勢になって、息をゆっくり吐ききることによって
無理なく自然に空気を吸い込むことができるということです。
とても参考になりますね。
※過呼吸は、血液中の二酸化炭素が不足している状態なので、
空気を吸い込みすぎないことが重要です。
(本には、他にもいろいろ「セルフケア」の方法が載っています)
思わず、「10年前の自分に読ませてあげたかったな」と思いました。
それでも、今こうやって勉強していることは全て、
クライエントさんにフィードバックすることができますね。
だから、これはこれでベスト・タイミングなんだと思います。
パニック障害は、社会不安障害同様、
自律神経のバランスの乱れが大きく関連している病気です。
それゆえ、両方の病気が併発することも多いです。
また、発作自体を恐れるというパニック障害の症状がなくても、
社会不安障害の不安場面での症状で、パニック発作が起きることは
よくあることです。
(私も過去に体験しています。 ※今は克服済み)
私は、社会不安障害を中心に扱うカウンセラーではありますが、
パニック障害についてもしっかり対応できるようにしておきます。
(精神科医ではないので、薬物療法はできないですが)
もちろん、安易に分かったつもりにならずに、
専門家としての責任を自覚しながら
10年でも、20年でも、カウンセラーである限り、
学び続けていこうと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!