手がつけられないほどの深い本を読むたびに、
私の深いところが喜びます。
「そうこなくっちゃ」と。
(生意気ですみません 笑)
今の私は、伸びざかりです。
(ひよっことも言う 笑)
新しい発見が楽しくてしょうがない。
今日は、そんなひよっこざかり(笑)な私が最近読んだとても深い本、
熊倉伸宏先生の「面接法2」を紹介します。
この本を読んで、すぐに気がつきました。
熊倉先生の前作「面接法」とは、まるで違う本だということに。
前作「面接法」には、面接の技法や理論、原則などが体系的に
書かれていました。
本書「面接法2」には、カウンセリングを学ぶ者に向けての
メッセージとも受け取れる内容が書かれています。
本書の内容を、もう少し具体的に、以下にまとめます。
本書は、二部構成となっています。
第一部のタイトルは、「方法論的意識」。
偉大なる先輩カウンセラーが、
後輩に向けて書いたメッセージのような内容です。
私は、第一部を読みながら、
「そういうときは、こうすればいいよ」「こう考えるといいよ」
と、まるで熊倉先生から直接教わっているような感覚を覚えました。
もっというと、カウンセリングを学ぶ者としての苦悩を
丸ごと 理解してくださっているような、
そんな大きさと温かさを感じることができました。
第二部のタイトルは、「心のパースペクティブ」です。
熊倉先生が書かれた論文5つが掲載されています。
先生が書かれた論文を初めて目にした私は、
ワクワクしながら読み進めました。
論文の大部分は精神分析論がベースとなっていて
今の私には難易度が高いと感じましたが、
あきらめずに食らいつくように読みました。
それでも、論文の中にはほとんど理解できないようなものもありました。
また半年ほど勉強して、今より成長した後に
再挑戦してみようと思います。
ここで、本書の第一部より、私の心に強く響いたところを引用します。
大事なことは、単一の専門理論しかもたない頭脳では、自由に飛躍する専門的思考が生じえないことにある。
必ず、複数で異質な専門性、たとえば、心理測定、倫理と法、精神分析、学習理論、精神病理等々の二つ以上の方法を専門家としてもつこと。
臨床の現実を複眼視すること。立体視すること。
例えば、3Dが大事なのだ。それで初めて、臨床家といえる。
●熊倉伸宏著『面接法2』(新興医学出版社/2012/P27)より引用
3Dで、立体的に視ることが大事なんですね。
自分のポリシーや、進む道がより明確になりました。
自分の形にクライエントさんを合わせるのではなくて、
クライエントさんに、自分の形を合わせていける柔軟性は
いつでも持ち合わせていたいと思いました。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!