あるがまま

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『深・古事記 神ながらの道』感想

今日は、「空」シリーズでお馴染みのmana(真名)さんの最新作、
深・古事記 神ながらの道』を読んだ感想を中心に書いていきます。

 

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古事記は単なる歴史書ではありません。

そこには、預言書や人生の指南書とも言える内容も含まれています。

例えば、「万物の命への敬意」や「人間が発展・繁栄に向かうための指針」
などといった内容も記されています。

それらの内容を、現代風に分かりやすく解説したのが、
真名さんの書かれた『深・古事記 神ながらの道』です。

 

実は私は、古事記というものにあまり馴染みがなく、
イザナミ神とイザナギ神のお話を少しだけ聞いたことがあるという
程度の知識しか持っていませんでした。

それに、古事記に関する本を読みたいという気持ちもあまりなかったのですが、
真名さんの著作ということもあり、読んでみることにしました。

 

読んでみると……

やっぱりいいものはいいですね。

内容がとても深いです。

途中、神様のお名前や、古事記に詳しい方ならご存知であろう専門用語などが
たくさん出てきました。

※古事記が好きな方にとっては、きっと心が躍るような一冊だと思います。

古事記に馴染みの薄い私としては、本来なら読むのが辛くなってきても
おかしくはないのですが、
本書の読みやすさと分かりやすさが随分助けになりました。

 

読み進めると、古事記に対する理解が深まるような新しい発見がたくさんあり、
どんどん面白くなってきました。

例えば、イザナミ神とイザナギ神についての有名なこのシーン。

 

 伊邪那岐神が「根の国」から逃げて帰ってくるとき、怒りに満ちた伊邪那美神が追いかけてくるのを、千引きの岩という巨大な岩で防ごうとしました。
それを見た伊邪那美神は、伊邪那岐神に向かって、恐ろしい声で『愛しいあなたがそのようにするのであれば、あなたの国の人々を一日に千人絞め殺しましょう!』と言いました。
それに対して、今度は伊邪那岐神は『愛しき妻がそのようにするのであれば、私は一日に千五百人を生み出すことにしよう!』と仰せになりました。
この二神の言葉は、いのちの積極的方面を多くすることで、全体としては栄える方向に行くのだという事実を申し伝えております。

●真名著『深・古事記 神ながらの道』(三楽舎/2013/P64-65)より引用

 

古事記のビギナーの私は、
愛し合いながらも憎みあい、追いかけてくるイザナミ神の放つ雷神を
イザナギ神が撃退したというくらいしか知りませんでした。

何となく「ダイナミックな離縁(ケンカ)」というイメージを
持っていたのですが、 これはただの離縁でもケンカでもなかったのですね。

イザナギ神が生み出す人間の方が、イザナミ神が殺す人間よりも
1日につき500人多いとのこと。

全体としては、栄える方向に向かう約束(契り)だったのですね。

 

追いかける役、逃げる役を分担し、争っているように見えても
実は、互いの共通の目的である繁栄の方向に向かって
力を合わせて(?)進んでいたのですね。

深いです(^-^)

 

本書を読んで、古事記の壮大なストーリーに触れ、
そこに込められている意味を学ぶことができました。

また、本書に散りばめられている生き方のヒントを読みながら
自分の生き方についても振り返ることができました。

世間に溢れているhow to化(テンプレート化)されたノウハウとは
また趣が異なり、本書には本物感が感じられます。

 

私にとって、あまり興味のなかった分野の本でしたが、
読んでいるうちにどんどん面白くなって、引き込まれていきました。

読んでよかったです(^-^)

古事記に興味のある方にとっては、たまらない一冊だと思います。

 

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