今日は前回の記事に引き続き、
吃音について取りあげます。
昨日今日で、菊池良和先生の本、
『エビデンスに基づいた吃音支援入門』
を読み返しながら復習しました。
この本は、吃音支援における大切なポイントを
分かりやすく教えてくれる本です。
本書の中に、このような記述がありました。
「本当にこの人に吃音があるのだろうか?」と思うくらい、一見ほとんどどもっていない吃音者と出会うことはよくある。
●菊池良和著『エビデンスに基づいた吃音支援入門』
(学苑社/2012/P28)より引用
理解されない悩みほど、その悩みの深さを深める。
●菊池良和著『エビデンスに基づいた吃音支援入門』
(学苑社/2012/P98)より引用
私はこれを読んでドキッとしました。
私自身も「吃音者に見えない吃音者」や
「不安障害に見えない不安障害の方」
に何人もお会いしたことがあります。
外見からすると全然症状が出ているようには見えない。
その方たち全員に対して、
辛さにしっかり共感できていたかどうかというと、
私自身反省点があります。
本当は……
症状を表に出せないからこその辛さ。
症状を隠し続けなくてはいけない辛さ。
理解してもらえない辛さ。
辛さをたくさん抱いておられる……
※私自身が吃音で悩んでいたときも、
悩んでいるほどには、
周囲に伝わっていなかったように思います。
今後は、これまで以上に、
クライエントさんの辛さに対して……
理解されない辛さを理解できる自分でありたい。
注意深く辛さを受けとめて、しっかり共感できる自分でありたい。
クライエントさんに安心して
辛さを表現していただける自分でありたい。
そんな風に強く思いました。
精進していきます。
4月2日(土)開催予定のグループセラピー
「⑥本読みレッスン~苦手意識を緩めていこう」は、
吃音でお悩みの方にも安心して参加していただけるような
内容になっています。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!