今日は、井上和臣先生の認知療法の本
『心のつぶやきがあなたを変える』を紹介します。
本書に書かれている方法の
認知再構成法(7つのコラム法)の特徴についても
書いていきます。
『心のつぶやきがあなたを変える』は、
書いてある通りに進めていくことによって
認知再構成法(7つのコラム法)を身に付け、実践することができる
認知療法の自習マニュアルです。
たくさんの具体例(コラムへの記入例含む)と
各項目ごとに書かれた「自習のためのヒント」によって
深く学べるようになっています。
内容的には、
『こころが晴れるノート』や『うつと不安の認知療法練習法』
(共に過去記事へのリンク)同様に、
認知療法の創始者であるベック博士の考えに準じています。
治療者とクライエントさんのやりとり(会話の内容)が
細かく載せられているので、
カウンセラーの視点から見ても、とても参考になりました。
本書で取り組む認知再構成法(7つのコラム法)では
以下の流れで用紙(ツール)に記入していきます。
①状況(身体的感覚を含む)
②自動思考
③感情
④証拠
⑤反証
⑥適応的反応
⑦結果
※それぞれの意味については、類似のこちら参照
>>うつと不安の認知療法練習法 ~認知再構成法と反証探し
(過去記事へのリンクです)
本書の方法でいいなと思ったのが、
「状況」の欄に「出来事」だけではなく、
「身体的感覚」も加えている点です。
認知療法は、「思考」「感情」「行動」「身体的反応」の
悪循環に焦点を当てる技法なので、
コラムに「身体的感覚」を加えることは
その他の要素である、「思考」「感情」「行動」とのつながりを感じたり
認知の修正による「身体的反応(感覚)」の変化を感じたりする上で、
とてもいいなと思いました。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!