CBT 治療者用マニュアルガイド ~大野先生のロールプレイDVDを拝見して

今日は、大野裕先生の本、
認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアルガイド
を紹介します。

 

本書はタイトルにある通り、
認知療法・認知行動療法を行う治療者向けの本です。

『うつ病に対する認知療法的アプローチ』
というDVDが付属しています。

 

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本書は比較的厚みの薄い本で、
約130ページという少ないページ数の中に
要点が凝縮されています。

 

★認知療法・認知行動療法の基礎知識

★セッションの流れ

★認知再構成法(標準的な7コラム法)

★問題解決法

★日常活動記録表と行動活性化

★アサーショントレーニング

★スキーマ

★治療の終結

 

……などについて、
よく整理された形でまとめられています。

復習や自分のセッションの振り返り時の参考書としても
使いやすい本です。

 

※事例によって、じっくり学ぶというタイプの本ではありません。

※あくまで、認知療法・認知行動療法の進め方のマニュアルです。

 

本書『認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアルガイド』
に付属のDVDには、

大野先生による認知療法の解説と、
大野先生ご自身が治療者役をしておられる
ロールプレイが収録されています。

(19分間のDVDです)

 

私はこのDVDで、動く大野先生(失礼な表現ですみません)を
はじめて拝見しました。

セッション中の大野先生の表情や口調、
応答内容、セッションの進行など、
あらゆる部分に注目しながら拝見しました。

 

セッション中の大野先生のお姿からは、
穏やかな雰囲気の中にも、
力強さと頭の回転の速さを感じました。

特に、以下の一連の流れがとてもスムーズで、
思わず何度も繰り返し観て、自分の中にインプットしました。

 


 

患者さん(百瀬先生が役を担当)の話の中に
「つらくなったんです」という言葉が出てきたときに、

すかさず「つらくなったというのは?」と質問し、
患者さんに具体的に語ってもらう。(明確化する)

 

そして、そこからの流れで

「自分を責めてしまうのは、うつ病の症状であること」
を患者さんに理解してもらい、

「悲観的に考えるとつらくなること」
(=「否定的な思考」と「感情」が関係していること)
を患者さんに気付いてもらう。

 


 

また、ロールプレイで患者さん役をしておられる
百瀬先生の演技もすごいと思いました。

セッションが進むにつれて、少しずつ表情が変化していくような
迫真の演技をしておられます。

その本気の姿勢を、私も見習おうと思いました。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!