『不安からあなたを解放する10の簡単な方法』
という本を読みました。
著者は、アメリカの不安治療の専門家であるエドムンド・J・ボーン博士と、
ライター兼編集者のローナ・ガラノさんです。
今日はこの本の簡単な紹介と、
「シンプルな生活をすることで、不安を軽減する」
というテーマについて書いていきます。
本書は「不安に関する本なら何でも読んでみよう」という思いから
購入した本です。
もっとくだけた内容の本だと思っていたのですが、
実際に読んでみると、思っていた以上に専門的な本でした。
本文が始まる前の「はじめに」の部分には、
不安障害発症の原因の多様さについて触れられています。
読みながら、私の考え方とすごく似ていることに気がついて、
本書への関心が高まりました。
この本のタイトルには「認知行動療法」という言葉は入っていませんが、
認知行動療法がメイン+αの内容の本です。
認知再構成法(コラム法など/適応的な考え方を育てる)については、
この本だけでは不十分な気がしますが……
曝露療法(苦手場面にあえて挑み、自分を慣らす)については、
記述が充実しているとまではいきませんが、
十分実践可能な内容になっています。
あとは、心身のリラクゼーション法や、運動、食事についてなど。
本書は、1つ1つじっくり深く理解したい方向けというよりは、
幅広くアイデアがほしい方向けの本だと思います。
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本書では「不安からあなたを解放する10の簡単な方法」の8番目として、
「シンプルな生活を送る」ということが提唱されています。
本書でいう「シンプルな生活」とは、
切り詰めた生活(損失と欠乏からくる)ではなくて、
創造的でやりがいがあり、精神に栄養を与えてくれるような
シンプルさを実現・実践する生活のことです。
創造的に楽しみながら行う「エコ」も、これに含まれます。
あ、断捨離なんかもそうですね。
この本では、衣食住にとどまらず、仕事や人間関係、時間配分など
全てのシンプル化を提唱しています。
実際やるとなると、全てが簡単にできるわけではありませんが、
これもできることから始めたらいいかなって思いました。
例えば、私の場合は……
★購読しているメルマガを減らすこと。
★過去の仕事(機械技術)で使用した資料を、
古いものから処分すること。
★部屋中本だらけなのですが、読まない本は売りに出すこと。
★書類ファイルから長期間使用していないものを抜き取り、
量を減らすこと。
★余計なものは買わないこと。
(例えば、買ってから後悔するような服など ← 実は結構ある 笑)
……などでしょうか。
本書には、心のテーマである以下の項目も載っていました。
□ ノーと言えるようになる。
□ 他人の考えを変えようとするのをやめる。
●エドムンド・J・ボーン博士、ローナ・ガラノ共著
『不安からあなたを解放する10の簡単な方法』
(星和書店/2004/P181)より引用
どちらも、安らぎをもたらし不安を軽減することに
直結する内容ですね。
私も過去に、社会不安障害を克服するときに、
上の2つは自然に取り組みました。
(一言で表すと、「境界線を大事にする」ということですね)
時間に追われ、仕事やスケジュールに追われ、
過剰な情報を取り込みながら、
先の見えない不安定さと共に生きている私たちにとって、
ストレスの元となるストレッサーは至るところにあるといえます。
ですので、できる範囲ででもいいから、
意識的に「複雑なものや過剰なものをシンプルにしていくこと」
が必要だと改めて思いました。
皆さんの身の回りでシンプルにできるものは何でしょうか?
シンプルにすることで心の負担(ストレス)が減り、
安らぎの要素が増えて、不安を減らせるかもしれません。
お互いに、できることから始めてみませんか?
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!