サイコロジカル・ファーストエイド(PFA 心理的応急処置)の研修会に参加

今日も一日、先週末に引き続き
勉強会に参加してきました。

参加したのは、日本産業カウンセラー協会主催の
サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)研修会」です。

 

PFAとは、日本語で「心理的応急処置」。

大規模災害等で危機的状況に見舞われた人たちに対して
現状以上にダメージを受けることの無いよう配慮しながら
ニーズに沿った現実的な支援を提供することです。

被災者のレジリエンス(回復力)を引き出し、
高めることも目的としています。

※通常の傾聴カウンセリングとは、
支援方法は全然違います。

 

今日の研修会は、
一日では時間が足りないくらい
内容が盛りだくさんでした。

驚いたことに、午前中の早い時間の
まだ何をどうすればいいのかを教わっていない段階で
実際に現場を模擬体験する「シュミレーション」が行われました。

 

今日の参加者31名。

まずは、支援者役10名、被災者役19名、観察者役2名
で担当分けしました。

支援者役をやりたがる人が十分にいなかったので、
私は支援者役に挑戦することにしました。

 

でも、これ、本当に大変でした。

何をどうすればいいのか。

これは一部の経験者のみが何となく分かっている状態で
畑違いの私などは、何も分かっていない状態。

結局、10名の支援者グループをどのように機能させるのか、
それぞれの支援者の役割分担をどうするのかなど、
十分な取り決めがなされないまま「シュミレーション」が始まりました。

 

何も分かっていない私は、
次々やってくる被災者役の人を、
とりあえず座れるところまで案内することで精一杯でした。

被災者役の人には、それぞれが違った役割
(年齢、性別、離別状況、怪我の状況、体調など)
が与えられていました。

 

座れるところまで案内して、
そこからお話を聞こうとしても
次から次へと被災者はやってきます。

そして、一人一人、
置かれた状況や求めることが違います。

 

何から何まで中途半端。

私個人としても、支援者グループ全員としても
上手く機能していないのは明らかでした。

 

このぶっつけ本番状態の「シュミレーション」。

現場がいかに大変で難しいものであるかを
我々に体験させるために行われたようです。

 

でも、正直言うと、もう少し理解と準備をする時間を与えて欲しかった。

あまりにも、しっちゃかめっちゃかだったと思います。

 

その後、体験してみての感想を発表したのですが、
反省点しか出てこなかったです。

被災者役の方の感想の中でも
「放っておかれて心細かった」というコメントが多かった。

午前中から自分の無力さと直面して
少々凹んだ私でした。

 

さて、シュミレーションで凹んだ後は
講義やワーク、ロールプレイが行われました。

6人1組で行われたロールプレイでは、
私は話し手(被災者)役に挑戦。

「両親を瓦礫の下に残したまま、姉ともはぐれてしまった10歳の子ども」
の役をやりました。

 

両親も姉もいなくなって孤独と恐怖と不安の中、
混乱し、心を閉ざした10歳の子どもの私。

はじめは震えながら固まっていましたが、
支援者役の方の、子ども目線に立った温かい声かけによって
少しずつ心を開いていきます。

自分なりに子どもになりきっていましたので、
支援者役の方の温かさから、安心感を実感することができました。

 

そして、現実にもたくさんいたであろう
「両親を瓦礫の下に残したまま、姉ともはぐれてしまった10歳の子ども」たち。

ものすごい極限状態の辛さだっただろうなぁと、
ひしひしと思いを馳せながら、心がチクチクしました。

 

一日を通して、かなりエネルギーを使い
帰ってからすぐに一眠りしました。

たくさんのことを学ぶと同時に
被災者支援の大変さと難しさを改めて実感した一日でした。

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!