ジェリー・ミンチントン氏のベスト&ロングセラー
『うまくいっている人の考え方 完全版』を先日読みました。
本書は「自尊心をどう高めるか」というテーマの
100の考え方が記されている本です。
本書の考え方の中には、
不安障害(とくにSAD)でお悩みの方にも
参考にしていただけるような記述がいくつもありました。
今日は、その中から2つ抜き出して紹介します。
他人に高く評価されることが重要だと考えているなら、その願いはそう簡単にはかなえられない。
自分に対する他人の評価を重視しすぎると、他人に感情的に支配されることになる。
●ジェリー・ミンチントン著『うまくいっている人の考え方 完全版』
(ディスカヴァー携書/2013/P78)より引用
私も社会不安障害で悩んでいた頃(プロフィール参照)は
他人からの評価をいつも気にしていました。
周りの人のほうが自分よりも
優れているような気がしていたし……
周りの人の言うことのほうが、
きっと正しいのだろうと思っていました……。
でも、他人からの評価にとらわれている限り、
心は自由になれません。
そもそも100パーセント完璧な人なんて
どこにも存在しないし、他人からの評価には
その人の心の事情(欲求や痛み、価値観など)が
含まれていることが多いです。
そういった理不尽な部分も含めて、
影響を受けて、すっかり疲れてしまった当時の私は
「他人からの評価に振り回されるのはもうよそう」
「自分の価値は自分で決めよう」
そう心に決めました。
そう決めて、普段から自分に言い聞かせたり、
それを実践したりしているうちに、
少しずつ心が楽になっていったことを覚えています。
これは、自尊心を高める道であり、
自立への道。
他人からの評価に対しては、その中から
現実に即したもの(自分を卑下し過ぎないように注意)や
有益なもの、納得できるものなどを
「自分で選択」して取り入れればいいと思います。
※自分をマイナス評価し過ぎる傾向の
不安障害の方に向けて書いています。
支配しようとしたり、操ろうとしてくる人に対しては
はっきり拒否してもいい。
そういった自由と権利は、誰もが持っています。
でも、それを実践しようとすると
心の中にある不安や恐怖がうずきだす、
そんな方もおられるかと思います。
『うまくいっている人の考え方 完全版』の中に
ちょうどいい記述がありました。
意図的に他人を怒らせたり不愉快な思いをさせたりするのでないかぎり、その人の反応に責任を負う義務はない。
自分の感情に責任を負うだけでも十分たいへんなことなのだから、他人の感情に対してまで不要な重荷を背負う必要はない。
●ジェリー・ミンチントン著『うまくいっている人の考え方 完全版』
(ディスカヴァー携書/2013/P124)より引用
他人からの評価にとらわれ、それを恐れるのと同時に
他人の感情の変化(反応)に対しても
恐れを感じていませんか?
先ほども書きましたが、その人にはその人の
心の事情(欲求や痛み、価値観など)があります。
その、他人の心の事情の分まで
責任を負う必要はありません。
自分の感情は自分の責任。
他人の感情は他人の責任。
これもまた、自尊心を高める道であり、
自立への道だと思います。
※自分をマイナス評価し過ぎる傾向の
不安障害の方に向けて書いています。
しっくりきた方は、参考にしてみてください。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!