『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』
という本を読みました。
本書には、DVやACなどの分野でご活躍中の
信田さよ子先生と、著者の二村ヒトシ氏の
特別対談が収録されています。
それが、本書購入の決め手でした。
本書は基本的には、
恋愛や性に悩む女性のための本です。
一貫して説かれているのは、
「自己受容」(自分を受け入れること)の大切さ。
内容は、心理学的にも理にかなっていて、
さすがに男女関係について
よく観察しておられるなぁと思いました。
※著者の二村ヒトシ氏は、
男女関係に関わる仕事をしておられる方です。
この本は女性のための本ですが、
男性の私が読んでも、いろいろ気づかされます。
例えば、この箇所。
親のことを憎んでいる人へのメッセージです。
無理して「親を許そう」とは、しなくていいと思います。
ただ、憎みつづけているということは、「求めつづけている」ということです。
そうしている間はやはり「親に支配されつづけている」のだということを忘れないようにしてください。
●二村ヒトシ著『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』
(イースト・プレス/2014/P124)より引用
「憎みつづけている」ということは、「求めつづけている」ということ。
なるほどなぁと思いました。
親や親との関係が原因となって、あいてしまった「心の穴」。
その穴を埋めたいがために、
時に人は幸せとは反対の方向に突っ走ってしまいます。
※幸せの形は、人それぞれではありますが。
『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』には、
そういった傾向の強い人に向けた
信田先生からのメッセージも載っていました。
私、いつも言うんですけど「一目惚れする男とは絶対につきあわないようにすれば、あなたは幸せになれますよ」って。
一目惚れって絶対に自分のヤバいところに反応してますからね。
●二村ヒトシ著『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』
(イースト・プレス/2014/P278)より引用
これも、なるほど、ですね。
いろいろ勉強になります。
※自分のヤバいところ=相手にとっては、
『自分の「心の穴」を埋めてくれるところ』ということですね。
そもそも「心の穴」を完璧に埋めてくれる相手などは、
どこにも存在しません。
(自分にとっても、相手にとっても)
だからこそ、「自己受容」が大切なんですね。
本書には、「自己受容」が不足している男女関係について
様々な切り口から解説されています。
興味のある方は、読んでみてください。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!