『認知療法実践ガイド 基礎から応用まで』
という本を読みました。
440ページ以上ある厚い本です。
著者は、認知療法創始者のアーロン・ベック博士の娘である
ジュディス・ベック博士。
訳者は、伊藤絵美先生、神村栄一先生、藤澤大介先生の3人です。
『認知療法実践ガイド 基礎から応用まで』は
認知療法の専門家レベルの学びが得られる本であり、
認知療法のセッションの基本形を示してくれる
ベースとなる一冊だと思います。
ベースといいましても、
内容が浅いとか容易とかいうことではありません。
認知療法のモデルやセッションの構造、進め方などが
非常にきめ細かく、ぎっしりと解説されています。
認知療法の奥の深さや専門家としての難しさと
しっかり向き合わせてくれる本です。
本書の中から何かピックアップして
記事に書こうかとも思いましたが、
重要なことばかりで絞り込みにくい……。
しかも、専門的になり過ぎる気がしたので、
今回はやめておきます。
なお本書には、治療者と患者さんのやりとり(対話)が
初回セッションから治療終結後の追加セッションの分まで
いたるところに出てきます。
そのやりとりを読んでいるだけでも、
「こんな風にして伝えればいいんだな」と、
とても勉強になります。
一度読んだだけでは分かったつもりにはなれないレベルの本なので、
何度も読み返して、自分の中に定着させていこうと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!