最近、久し振りに
『不安・恐れ・心配から自由になるマインドフルネス・ワークブック』
を読み返しました。
この本は、「マインドフルネス」と「ACT」(意味は下に記しています)
のワークブックです。
主に、不安障害の方を対象としています。
★「マインドフルネス」とは……
「今、ここ」に焦点を当てて、出てきた感情を評価・判断せずに、
そのまま感じ、受け入れている状態のことを言います。
★「ACT」とは……
アクセプタンス&コミットメント・セラピーの頭文字。
思考や感情をそのまま受け入れ(Accept)、進む方向を選択し(Choose)、
価値あるゴールに向かって行動する(Take action)
という流れのセラピーです。
マインドフルネスの考え方を、私はとても大切にしています。
(個人セッション&グループレッスンにおいても)
社会不安障害を自力で克服(プロフィール参照)したときにも、
マインドフルネスの考え方を日々実践していました。
マインドフルネスの
「出てきた感情を評価・判断せずに、そのまま感じ、受け入れている状態」は、
不安や恐怖に飲み込まれている状態とは全く違います。
この状態(マインドフルネス)を目指して、
できることを日々実践していくことで、
不安や恐怖は軽減させていくことができます。
※この辺りの有効なワークについては、
グループレッスンでもお伝えし、体験していただいています。
『不安・恐れ・心配から自由になるマインドフルネス・ワークブック』に、
マインドフルネスの状態を示すこんな記述がありました。
自分が価値を置く人生を生きる道に進む前に、まずWAFの障壁に打ち勝つ必要はないことを思い出してください。
これらを追い払う必要もないのです。
大事なのは障壁を認め、それとともに進むこと――障壁を旅の道連れにすることです。
●『不安・恐れ・心配から自由になるマインドフルネス・ワークブック』
(明石書店/2012/P270)より引用
※WAF:本書では「心配・不安・恐怖」のことをWAFと表現しています。
「心配・不安・恐怖」の障壁に打ち勝つ必要はない。
大事なのは障壁を認め、それとともに進むこと。
「心配・不安・恐怖」は、それと格闘すればするほど、
どんどん大きくなっていきます。
「消えろー!」と思えば思うほど、大きくなっていきます。
無かったことにしようとして無視しても、
無かったことにはなりません。
それに、「心配・不安・恐怖」は、
本来自分を守ってくれる大事な感情です。
うまく折り合いをつけながら、ともに進んでいきたいですね。
そうすれば、自分がどこに進めばいいのかのシグナルを、
「心配・不安・恐怖」さんが教えてくれると思います。
※感情に飲み込まれて回避するという意味ではなくて、
感情を客観的に見ることで判断材料にできるという意味です。
※冷静に判断するためには、
「潜在意識には現状を維持したがるメカニズムがある」
ということも頭に入れておく必要があります。
心配さん、不安さん、恐怖さん。
いつも守ってくれて、ありがとう。
道を示してくれて、ありがとう。
出てくる感情を十分感じて受け入れることができたなら、
「ありがとう」って感謝できる日がきっと来ると思います。
(ただし、苦しいときは一人で無理しすぎないように)
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!