アルコール依存や薬物依存などを効果的に制御できる方法に、
「条件反射制御法」というものがあります。
その専門書であり、タイトルもそのまんまの本、
『条件反射制御法』(平井愼二著)を今読んでいます。
まだまだ半分くらいしか読んでいませんし、
「条件反射制御法」そのものの解説の本筋にも入ったばかりですが、
すでに読んでよかったと思っています。
本書の前半では、受けた刺激とそれによる反応・反射といった
行動療法の理論(神経活動のメカニズム)について
詳しく解説されているのですが、その部分がとても分かりやすくて、
前半だけでも本代以上の価値を得た気持ちになりました。
具体的にどんなところがと言いますと……
例えば、人と動物の刺激-反射のメカニズムの違いについて。
人の反射についてを語るために動物の実験
(パブロフの犬<刺激:ベルの音→反射:唾液が分泌>など)
を持ち出すことは他の書籍でよく見られますが、
人と動物の反射の差異についての記述は圧倒的に少ないです。
私はいつも読みながら、
「本当に動物の実験を、そのまま人に当てはめてもいいのだろうか?」
という疑問を感じてきました。
おそらく著者の人たちも、過去のお馴染みの実験データを引用しながら、
その有用性については多少のあいまいさを感じておられたのではないでしょうか?
(……と、私は感じてきました)
でも、今回『条件反射制御法』を読んで、
その辺りのあいまいさがかなり整理されました。
その部分だけでも、読んでよかったと思いました。
後半に書いてある「条件反射制御法」の本筋の部分もチラチラ見てみると、
依存症だけでなく、不安障害やストレス障害(トラウマなど)に対しても
効果的に活用できそうな感じです。
引き続き勉強して、実践練習も行った上で、
自分の用いる援助法の1つに加えようと思います。
セッション以外の日常の時間において、
いかに取り組んでもらえるか。
(依存の衝動など、望まない反射行動に進みそうになる
危うい瞬間が訪れたときでも)
その辺りがキーになるような気がします。
……っと、あれこれ語る前に、まずは勉強からですね。
明日続きをがっつり読んで、
ノート(あるいはPCのファイル)にまとめたいと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!