『上位1%の成功者が独占する願望達成法』
という本を読みました。
(引き付けられるタイトルですね)(^-^)
本書は、潜在意識のコントロール法について書かれた本です。
著者は、催眠術や催眠療法などでご活躍されている
林貞年先生です。
潜在意識については、
マーフィー博士やヒプノセラピー関連書籍などで
さんざん語られてきていますので、
本書にも(勉強している人には)周知となっているような
記述は書かれています。
※意識、無意識を説明するための、おなじみの氷山のイラストや
「潜在意識には過去も未来もない」といった内容など。
……が、もちろんそれだけではないです。
催眠術や催眠療法でご活躍の先生の本だけあって
より突っ込んだ内容で、しかも実践しやすく書かれています。
かなり、地に足着いた真面目な本であるように感じました。
私にとって特に参考になったのは、
エレベーター恐怖症の女性の回復事例です。
心を変化させるコツは、小さな恐怖突入を系統的に行うことです。
心は一気に変化させようと思うと失敗します。
●林貞年著『上位1%の成功者が独占する願望達成法』
(現代書林/2014/P89)より引用
①催眠状態で(イメージの中で)
エレベーターに乗ることに挑戦する場合でも、
小さな背伸び(スモールステップに分けた恐怖突入)を
繰り返す形で行うこと。
②そして、①での暗示が効いているうちに
催眠状態の中で挑戦した範囲で、
現実でもエレベーターに乗ってみること。
※あくまで、できる範囲のスモールステップで。
そうすることによって、クライエントさんが
背伸びした自分を定着させていくことができます。
※エレベーター恐怖症は、
①②のスモールステップを繰り返すことによって
少しずつ克服していきます。
こうして書いてみると、
行動療法の段階的曝露とほぼ同じですね。
段階的曝露でも、実際に行動する前に
イメージ上での練習をしたりしますので、
その場合、かなり類似してきます。
催眠療法と行動療法は、
こんな風にしてセットで活用できるということですね。
この考え方は、自分のセッションでも
活かしていこうと思いました。
『上位1%の成功者が独占する願望達成法』には、
潜在意識をコントロールして願望を達成するためのヒントが
他にもたくさん載っています。
潜在意識について学びたい方、
改めて学び直したい方にオススメです。
「上位1%の成功者が独占」というタイトルからは
魔法のメソッドでも書いてあるのかと連想してしまいそうになりますが、
実際には、地に足着いた真面目な本です。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!