今日は一日、日本産業カウンセラー協会主催の
「解決志向ブリーフセラピー 2014」講座に参加してきました。
講師は、東京大学大学院の助教であり
保険学博士でもある森俊夫先生です。
森先生は、先日著書を通して
私に大きなヒントをくださった先生です。
先日の記事 → 解決志向ブリーフセラピー ~大事なヒントをくれた本
森先生の書かれた本は、
ものすごくためになるのに面白い。
ユーモアが散りばめられていて、
思わず笑ってしまう記述もたくさんあります。
私は森先生の本によって
「聴き方・関わり方」に関するモヤモヤや迷いが
晴れるような体験さえしていますので、
今日の講座を非常に楽しみにしていました。
さて、今回初めてお会いした森先生ですが、
にこやかで、優しそうで、きさくな感じの先生でした。
講座中も時々楽しい冗談を言ってくださって、
何度も笑いの渦が巻き起こるほどでした。
そんな風に楽しく参加させていただいた
「解決志向ブリーフセラピー 2014」講座ですが、
内容的にはガツンとくるほど深かったです。
私は、森先生の本を読んだりお話を聴いたりするたびに
自分のスタイルというものが見えてきます。
きっと森先生の考え方が、
私にとって馴染みやすいものなのだと思います。
私は傾聴と認知行動療法とフォーカシングを主とした
折衷派のカウンセラーであり、
クライエントさんお一人お一人に合わせて
カスタマイズしたセッションを構築します。
それを実践・練習していく中で
「これでよかったのだろうか」と反省することも多いのですが、
森先生のおかげで、自分のスタイルが
かなり明確になってきました。
それは誰かに指示されてできたものではなくて、
試行錯誤しながら、
あるいは、いろいろな人や物からヒントをいただきながら
自分で組み立ててきたスタイルです。
「自分というツールにはどんな方法が一番しっくりくるのか」
それを一番知っているのは、
やはり自分自身なのだと思います。
自分の感情を注意深く見つめることが
私流の判断の基準です。
※私には私の、皆さまには皆さまの
リソース(内的/外的な資源)が必ずあります。
今日の講座はとても深く、
ワークを交えながら行われたにもかかわらず、
レポート用紙19ページに渡ってビッシリ記録するほどの内容でした。
その中から少しだけシェアすると……
★クライエントさんにとっても、
カウンセリングの時間は「コスト」である。
★おうむ返し一つでも、
クライエントさんにダメージを与えることがある。
★「来談者中心療法は安全な療法である」とは
必ずしも言い切れない。
★カウンセラーが何気なく言った一言が、
クライエントさんの中に残り、ダメージを与え続けることもある。
★カウンセラーの話をクライエントさんが傾聴している
(ここで笑いが起こった)というケースも多い。
★クライエントさんに、
来たときよりも沈んだ状態で帰っていただくくらいなら、
そのカウンセリングはしないほうがいい。
まだまだ、もっともっと深い話がたくさんあったのですが、
このくらいにしておきます。
とても考えさせられる、ためになる講座でした。
森先生と参加者の皆さま、
今日は本当にありがとうございました。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!