グループセラピーのバージョンアップに取り組み中です

不安障害の方を対象とした
「あるがままグループセラピー」。

昨年(2015年)の5月に初回を開催してから約1年と1ヶ月。

今月、第8回を終了したところです。

 

flower160628

 

ここにきて、何となく一段落がついたような気分になりました。

(これも、一つの心のサインですね)

自分の心と向き合って、内面の声を聴いてみると……

「今がプログラムを再構築するチャンスだ!」
という声が聞こえてきました。

 

そこで、今まで作ってきたグループセラピーのプログラム
(集団認知行動療法を含めて15のプログラム)の全てを見直して、
再構築(バージョンアップ)することにしました。

大きな変更点は、以下のように考えています。

 

★「基本講座(①のプログラム)参加者様だけが、他の講座に参加できる」
といった条件の廃止。

初めての方でも、好きなときに好きな講座(グループセラピー)に、
自由に参加していただけるようにします。

そのために、プログラムの内容を工夫します。

 

★グループセラピー内の講義の時間を減らし、
ワークに取り組む時間を増やします。

より意味深い「体験」をしていただけるように、
プログラムの内容を工夫します。

 

★「集団認知行動療法」のプログラムは、一旦引っ込めます。

「本格的な内容を、ご自宅でも取り組んでいただけるように」
というコンセプトで作成したプログラムですが、
本格的すぎて、グループで進行するには若干無理のある内容になっていました。

それこそ、「認知行動療法セラピスト養成講座」
としてでも使えそうなくらい、本格的なものとなっていました。

 

でも、講師は私一人。

本格的な内容で、参加者様お一人お一人に合わせ込んだ形で
取り組んでいただくのを私一人でフォローするのには無理があります。

そして、その部分で無理をすると、
中途半端な講座になってしまいます。

(「それならば、やらないほうがいい」と思いました)

そういう理由で、本格的な認知行動療法は、
個人セッションのみで当面は行うことにします。

 

その代わりに、認知行動療法のエッセンスを盛り込んだ、
グループでも取り組みやすく効果の得られやすい内容のプログラムを、
今後構築していきたいと考えています。

こちらのほうも、初めての方でも、
好きなときに好きな講座に参加していただけるようにする予定です。

(現状の集団認知行動療法のプログラムでは、
A→B→C……という順番通りに参加していただく必要がありました)

 

★ヒプノセラピーを用いた「傷ついた子どもの頃の自分を癒そう」
のプログラムですが、グループ全員に対して、
同時にヒプノセラピーを行うことはやめにしました。

「内容や言い回し」「進行するスピード」などを、
グループ内の全員に合わせ込むことが難しいからです。

(……と、プログラムを作った本人が言ってごめんなさい)

 

例えば、ある参加者様にとって心地よい進行スピードが、
他の参加者様にとっては「遅すぎてじれったい」あるいは
「速すぎてリラックスして取り組めない」と
感じさせてしまうかもしれません。

そうなると、「変性意識状態にて集中して取り組む」という
ヒプノセラピーの状態に、
参加者様がとどまれないことになってしまいます。

 

私自身、他の方のセミナーなどで、
グループで一斉に行うヒプノセラピーに参加したことが何度かありますが、
一度も集中できたためしがありません。

講師の声を聞きながら、何となくやっているふりをして、
終われば何も残らない。

そのような体験ばかりだったと思います。

※ヒプノセラピーの本などに付属している催眠誘導CDが、
多分ほとんどの方にフィットしないのも、
同様の理由があるからだと思います。

 

……というわけで、セラピスト(私)が、
声でクライエント様を導く方式のヒプノセラピーは、
個人セッションのみで行うことにします。

※その場合、内容、スピード、声の質など、
完全にお一人のクライエント様に合わせ込んで行います。

 

「傷ついた子どもの頃の自分を癒そう」のプログラムにつきましては、
各自が自分のペースで取り組める「セルフ・ヒプノ」の形で
再構築しようと考えています。

そのほうが、お家に帰られてからでも、
同じように取り組んでいただけるというメリットもありますし。

その他、いろいろ工夫してみたいと思います。

 

tree160629

 

以上、長々とグループセラピーの変更点を書きましたが、
今も様々な可能性を考慮しながら検討しているところです。

いいものを提供させていただき、
参加者様により価値のある「体験」をしただけるよう、
妥協しないで考えていきますね。

 

開催のほうは、もうしばらくお待ちくださるようお願いします。

それでは、ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!