今日は、貝谷久宣先生の本
『図解 やさしくわかる 非定型うつ病』
を紹介します。
非定型うつ病(新型うつ病)と
症状が似ていて誤診されやすい病気、
併発しやすい病気についても書いていきます。
『図解 やさしくわかる 非定型うつ病』は、
非定型うつ病の症状や治療法、セルフケアについて
分かりやすく図解入りで解説されている本です。
非定型うつ病の
症状の多様さ(他の病気と併発することが多い)や
診断の難しさについて詳しく解説されているので、
一般の方向けの本ではありますが
カウンセラーの勉強用としても十分役に立ちます。
私自身も、本書から新しく学んだことが
いくつもありました。
ここで、本書を参考にしながら、非定型うつ病と
「症状が似ていて誤診されやすい病気」、
「併発しやすい病気」を並べますね。
●非定型うつ病と、症状が似ていて誤診されやすい病気
季節性うつ病
境界性パーソナリティ障害
慢性疲労症候群
●非定型うつ病と、併発しやすい病気
パニック障害・広場恐怖
社会不安障害
全般性不安障害
特定の恐怖症
PTSD
強迫性障害
双極性障害(Ⅱ型)
併発しやすい病気の中には、
パニック障害・広場恐怖、社会不安障害、
全般性不安障害、特定の恐怖症といった
不安障害が多く含まれています。
例えば私も、パニック障害や社会不安障害などで
お悩みの方々と接する中で、
同じ病名でも症状の表れ方が
お一人お一人違うということをよく感じます。
その辺の、多様さ、複雑さを紐解くヒントが
今日紹介した『図解 やさしくわかる 非定型うつ病』
によって、得られたように思います。
私にとっては、期待していた以上にためになった本でした。
本書のテーマの非定型うつ病は、
双極性障害(Ⅱ型)と併発しやすい病気であり、
似ている部分もあります。
なので、(病気としての)うつ状態がありながらも
気分がアップダウンしておられる方が
ご自分の症状を見つめるためにも役立つ本だと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!