あるがまま

カウンセリング&セラピー S-Breeze
(不安症専門☆愛知・岐阜・三重)

過敏性腸症候群(IBS)~「脳腸相関」の症状

社会不安障害やパニック障害などと併発しやすい症状の1つに
「過敏性腸症候群」(IBS)があります。

これは、身体的には器質的な異常がないにもかかわらず、
腹痛と便通異常を主とする消化器症状が続く病気です。

 

今日は、この「過敏性腸症候群」に関する書籍、
『最新版 過敏性腸症候群の治し方がわかる本』
(伊藤克人先生の本)の簡単な紹介と、

過敏性腸症候群の特徴の1つである
「脳腸相関」について書いていきます。

 

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まずは、書籍の紹介から。

『最新版 過敏性腸症候群の治し方がわかる本』は、
過敏性腸症候群に関する要点が、
分かりやすくまとめられた本です。

 

過敏性腸症候群の症状について、受診の仕方について、
治療の進め方について、用いる薬について、
ライフスタイルの改善法、食生活の工夫について、
辛い症状の乗り切り方についてなど、
コンパクトな本の中に、幅広く掲載されています。

とても参考になる本です。

 

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『最新版 過敏性腸症候群の治し方がわかる本』の中に、
「脳腸相関」について、以下のように説明されていました。

 

脳と腸管には「脳腸相関」といって、ほかの臓器より密接な関係があることもわかっています。

腸管には脳と関連した神経管から発生している腸管神経叢(そう)があり、脳がストレスを感じると、その刺激が腸管神経叢に伝わり、腸管の運動や知覚などが敏感に反応するのです。

そして腸管が反応すると、今度はその刺激が逆ルートで脳に伝わります。

●伊藤克人著『最新版 過敏性腸症候群の治し方がわかる本』
(主婦と生活社/2011/P25)より引用

 

過敏性腸症候群の人は、
脳も腸も敏感な状態であるといわれています。

脳でのストレスの刺激によって腸管が反応しやすく、
腹部症状も起こしやすい。

そして、腹部症状が起こると、
今度はそれが更なるストレスを脳に与えることになりやすい。

 

そんな風に悪循環となることで、
腹部症状も、精神的な症状(不安、緊張、抑うつなど)も、
進んでしまいやすいです。(脳腸相関)

 

考えてみると、脳と腸は共にセロトニンを生成していますし、
共に自律神経と密接な関係がありますね。

治していくにあたっては、
心理的なアプローチ(ストレス、緊張、不安などに対するアプローチ)と
身体的なアプローチ(腸の消化機能の調整など)、
そして、生活面での改善(食事や運動、睡眠など)の
3つの面から取り組んでいただきたいですね。

 

支援する側の立場としましても、
3つの面からサポートしていくことを大事に考えています。

ただ、我々カウンセラーは、
クライエントさんの身体を検査したり、診断したりできませんので、
他の病気ではないことを確認する上でも、
一度医療機関(心療内科、消化器科)で検査を受けていただくことを
おすすめしています。

 

過敏性腸症候群の治療では、
腸に作用する様々な薬(漢方や消化管機能調整薬など)
もよく使われていますが、
適切な薬を処方してもらうためにも、
医療機関での相談をおすすめしています。

 

その上で、不安障害克服への取り組みを含めた
心理的なアプローチと生活面での改善の取り組みに関しましては、
我々カウンセラーがしっかりサポートしていきたい部分ですね。

 

私としましては、症状が進むときも「脳腸相関」。

治していくときも「脳腸相関」。

その考え方を大事にしていきたいと考えています。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!

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