『わたしはマララ』という本を読みました。
この本は、全世界でベストセラーになっている本なので、
ご存知の方も多いと思います。
著者の、マララ・ユスフザイさんは
パキスタン生まれの女性人権活動家。
現在まだ、17歳の若い女性です。
主に、女性の人権と教育を受ける権利を
主張されています。
マララさんは、11~12歳の頃にはすでに
マスコミからのインタビューを受けたりするほど
注目されていました。
それに、スピーチをしたり、ブログを書いたりもしていました。
『わたしはマララ』には、一つ一つの体験の中で
マララさんがどんな風に感じ、
どんな風に行動したのかが描かれています。
私は本書を読んで、はじめて
パキスタンの日常の暮らしとはどんなものなのか?
あるいは、どんなものだったのか?
また、パキスタンの女学生を取り巻く環境や
学校生活はどんなものなのか?
……など、知ることができました。
男女差別、学校の破壊、自爆テロ……。
日常的な規制や弾圧、隣り合わせにある「死」。
綺麗な水が手に入らずに、コレラにかかる人も多かった……。
私は本書を読んで、
日本に生まれてよかったなぁと、正直思いました。
それにしても、まだ若いのに
マララさんは、本当にすごい女性ですね。
『わたしはマララ』を読んでも
そのすごさが伝わってきます。
家族や親族、知人のこと、
自分が暮らす町のことや周囲の町で起こっていること、
国で起こっていることなど、
すごく細かく把握されているのでビックリです。
私などは、マララさんの約2.7倍も長く生きているのに
大雑把なことしか把握していません……。
(私が不甲斐ないのかもしれませんが……)
マララさんは、それだけいろいろなことに関心を持って
注意深く見つめておられるのですね、きっと。
しかも、非常に強固な風習や決まりごとが
あるにもかかわらず、それらに決して飲み込まれていない。
「違うものは違う」という自分の意見や
それを言える強さもしっかり持っておられます。
私が10代の頃は、
「どのバイクに乗ろうかなぁ」とか
「あの子、かわいいなぁ」とか
そんなことばかり考えていたのですが、
全然違いますね。
マララさんは、強くて、ピュアで、
真っ直ぐな女性なんだと感じました。
マララさんは、15歳のとき
学校からの帰宅途中のバスで
頭付近を撃たれています。
そこから手術とリハビリを繰り返し、
何とか回復されました。
そして、撃たれた約9ヶ月後。
国連本部で、マララさんはスピーチをします。
スピーチの映像 → マララさん 国連スピーチ 日本語字幕つき(YouTube)
国連本部という大きな場で、
国連各国代表や世界中の人たちに向けて
力強く、堂々と自分の主張をされています。
親愛なる仲間のみなさん、わたしは今日、女性の権利と女の子の教育を中心にお話ししています。
もっとも苦しんでいるのは、女性と女の子だからです。
かつて、女性の社会活動家たちは、女性の権利のために立ち上がってほしいと男性に求めていました。
でも、いまは違います。
わたしたち女性がみずから立ち上がるときがきたのです。
●マララ・ユスフザイ著『わたしはマララ』(学研/2013/P422)より引用
「女性がみずから立ち上がるとき」
マララさんの力強いメッセージは、
心にストレートに飛び込んできます。
勇気をもらった女性は、数え切れないほど
おられるのではないでしょうか。
マララさんは私に、「信念の力」の素晴らしさを
改めて思い出させてくれました。
もし私が、自分の主張に反対する勢力に
頭を撃たれたとしたら……。
きっと、怯えてしまい、自分の主張を通すことを
止めてしまうかもしれません。
それに、相手に見つからないように、
隠れて暮らすようになってしまうと思います。
そう考えると、マララさんの強さは
すごいものだと実感させられます。
世界のこれからにとって、必要な人なんだと思います。
尊敬の気持ちと応援の気持ちを抱きながら、
私もマララさんのメッセージを
これからも、自分なりに受け止めていこうと思いました。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!