今日は、教育コンサルタントの嶋津良智さんの本、
『子どもが変わる怒らない子育て』を紹介します。
この本はかなり売れているようです。
初刷から私の持っている6刷が出るまで
2ヶ月もかかっていないということで、
期待して読んでみました。
あくまで私が感じたことですが、
本書『子どもが変わる怒らない子育て』は、
きちんとした理論に則って書かれた本ではなくて
著者の体験を通して著者の考えが述べられている本であるように感じました。
心の専門家が書いた本というよりは、
自己啓発書のノリで、誰にでも読みやすく書かれている本という印象です。
なので、自分の子育てを振り返りながら、
気軽に読むにはいい本だと思います。
とても読みやすいので、悩むことなく読めることでしょう。
逆に、子育ての専門知識を深く知りたい方にとっては
物足りないと思います。
プラスなのかマイナスなのかよく分からない
感想を書きましたが、
もちろん、本書には参考になることや大事なことが書かれています。
例えば、この記述。
夫婦でお互いの価値観を確認し合い、新しい夫婦共通の価値観を積み上げていくことが大切です。
夫婦の価値観が違い、しかるポイントがそれぞれ別だと、子どもが混乱することになります。
●嶋津良智著『子どもが変わる怒らない子育て』
(フォレスト出版/2013/P204)より引用
叱るポイントが夫婦でバラバラだと、子どもとしては
「何が正しいのか」
「どっちの言うことを聞けばいいのか」
が分からなくなりますよね。
「お母さんの言う通りにしたのに、お父さんに怒られた」
「お父さんの言う通りにしたのに、お母さんに怒られた」
それを繰り返すと、子どもは
「自分は何をしても怒られる存在なんだ」と
心に刻んで、自尊心を傷つけてしまうかもしれません。
伸び伸びと自分を表現することが怖くなってしまったり、
家庭に自分の居場所がないと感じてしまうこともあるかもしれません。
子どもの安定した愛着(アタッチメント)を形成するという意味でも
夫婦で価値観や子育ての姿勢などをすり合わせておくことは、
とても大事なことだと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!