今日は、内海聡先生の本、
『大笑い!精神医学』を紹介します。
読んだ感想と、薬物治療についてを少し書いていきます。
『大笑い!精神医学』は、
精神医学の悪しき側面を徹底的にとり上げた本です。
精神医学が発達してきた歴史をさかのぼりながら
発達の裏にある真の計画(と著者が語るもの)について解説されています。
また、薬物治療というものを完全に否定し、
様々な切り口から、いかに薬物が悪いものであるかについても
主張されています。
読みながら、確かに納得できる面もありましたが、
「それはちょっと言い過ぎでは……」と思ったところや
「裏付けが足りないのでは……」と思ったところもありました。
確かに、精神科の薬物には
種類や量が適切でないと、欲しい効果が得られなかったり、
副作用のリスクがあったりします。
けれども、精神医学や薬物療法の発達によって救われている方も
大勢おられるはずです。
(例)統合失調症患者の社会適応など
だから、薬物を完全に否定するのではなくて、
「適切に」用いられるということが重要なんだと、
個人的には考えています。
いずれにしても、本書のような否定的な見方を含めて
様々な観点で精神医学について学ぶことは、
理解を深めるのに役立ちますね。
私としては、カウンセラーや心理臨床家の領域、
つまり、薬を使わない領域において、
勉強と実践を通してずっと成長し続けていきたいと思っています。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!