2ヶ月くらい前に、ある小学校の先生から相談を受けました。
特別支援学級に所属している、ある生徒さんに関する相談でした。
その生徒さんは、いつもうつむいたままで、
お絵描きなど、何かをやらせようとしても、何もやろうとしない。
口も、ほとんどきかない。
先生方は、すっかりお手上げ状態で、何をどうしたらよいか分からない。
中には、「なんでやらないの!やりなさい!」と
きつくその子に当たってしまう先生もいて、
相談してくださった先生は、そのことに胸を痛めておられました。
1時間半くらいの間でしょうか。
お話をじっくり聴かせていただくうちに
その先生に、色々な気づきがありました。
「その生徒は、やらないのではなくて、やれないんだ」
「その生徒も、本当はやりたいんだ」
「やれなくて一番辛いのは、その生徒自身なんだ」
「やれないのに「やれ!」と責められても、その生徒は追い詰められるだけなんだ」
「今まで、全然その子の気持ちを分かってあげてなかった」
「ほんの些細なことでもいいから、先ずはできたことを褒めてあげよう」
「無理に何かをさせようとするのではなくて、できたことを褒めてあげよう」
それから約1ヶ月半後のことです。
その先生から「ぜひ報告させてください」という連絡が入り、お会いしました。
すると、その先生は、前回とは違って生き生きとした表情で、
この1ヶ月半の間に起こったことを聴かせてくださいました。
前回の面接の後、その先生は、早速学校で同学年の先生方を集め、
「無理に何かをやらせようとするのはやめましょう」
「小さなことでもいいから、できたことを認めて、褒めてあげましょう」
と呼びかけて、それを皆で実行したらしいです。
すると、1ヶ月半の間にその生徒さんが、まるで別人のように変わったそうです。
元気に話すようになった!
笑顔を見せてくれるようになった!
自発的に、課題に取り組むようになった!
小さな生徒のことを守ったり、
クラスでリーダーシップまで発揮するようになった!
今ではすっかり「男前」の生徒になっていると、
その先生は、嬉しそうに教えてくださいました。
その先生が最後に言ってくださった言葉。
「子供って変わるの、早いんだね」
その言葉がすごく印象的で、私の心に深く響きました。
私は直接、今回の生徒さんにお会いしてはいないのですが、
本当によかったなぁと思いました。
その先生が他の先生方に声をかけて、一生懸命に取り組んでくださったことが
その生徒さんの心を解きほぐし、生徒さんの今とこれからの可能性を
大きく広げたのではないでしょうか。
「本当に、よかったね」
「いい先生に出会えて、よかったね」
心から、そう思います(^-^)
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!