父という病 ~父親の不在がもたらすもの

岡田尊司先生の本、
父という病』を読みました。

本書は、2012年に出版された
母という病』(リンクは過去記事)の続編です。

 

母と子の愛着形成に関する本は多数出版されているのですが、
父と子の愛着形成をメインで取り扱っている本は
あまりみられないので、興味深く読みました。

 

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以下、簡単に紹介します。

『父という病』は、

「父親として息子や娘とどのように関わっていけばいいのか?」
「父親の人間性や父親の不在がどのように子どもたちに影響していくのか?」

について学べる本です。

 

多くの具体例(「有名人のケース」と「一般人のケース」それぞれ多数)と共に、
様々な切り口から父子関係が描かれています。

 

私は、自分が子どもだった頃の父との関係を思い出したり、
父親としての自分を振り返ったりしながら読みました。

(娘はどんな気持ちを抱いてきたのかな……と)

 

父親の不在がもたらすもの

①母親への依存と母子融合
②誇大な願望と自己コントロールの弱さ
③不安が強くストレスに敏感
④三者関係が苦手
⑤学業や社会的な成功にも影響
⑥性的アイデンティティの混乱
⑦夫婦関係や子育ての問題

●岡田尊司著『父としての病』
(ポプラ社/2014/P175~200)より項目のみ抜粋・引用

※項目のみ抜粋しました。本の中では詳細に解説されています。
※⑦は子どもが親になったときのことを示しています。

 

「娘には寂しい思いをさせてしまった……」
という思いは、いつも心にあるのですが
本書を読むことによって、より具体的に振り返ることができました。

 

時々電話で話すときに、
「悩んでいることは別に無いよ」と娘は言うけれど、
内に秘めている寂しさ、辛さはきっとあると(あったと)思う。

いつか、打ち明けてくれるときがくるならば、
じっくり話を聴きたいと思っています。

 

『父としての病』の話に戻ります。

著者の岡田先生は、ボウルビィ博士の愛着理論に詳しい先生なので
本書は安心して読むことができますし、とても勉強になります。

難しい言葉を使いすぎずに、
一般向けに読みやすく書かれているところは
『母という病』『父という病』で共通しています。

 

父親というものについて、
あるいは、子どもの気持ちについて
じっくり考えてみたい方に本書をお勧めします。

父親、母親、息子、娘……、
立場を問わず参考になる本です。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!