司馬理英子先生の本、
『大人のADHD』を読みました。
ADHD(注意欠如多動性障害/注意欠陥多動性障害)は、
発達障害の1つです。
『大人のADHD』には、
ADHDの2つのタイプが分かりやすく説明されていました。
2つあるタイプのうちの1つは、
「ジャイアン症候群」(著者が名付けた呼び方)。
「ジャイアン」 多動・衝動優勢型
落ち着きがなく、衝動的でがまんが苦手。
感情の起伏が激しく、いじめっ子になることも。
●司馬理英子著『大人のADHD』(講談社+α文庫/2015/P20)より引用
もう1つのタイプは、
「のび太症候群」(こちらも著者が名付けた呼び方)。
「のび太」 不注意優勢型
不注意で、根気強く何かをすることが苦手。
ドジでぼんやりしていて、いじめられることも。
●司馬理英子著『大人のADHD』(講談社+α文庫/2015/P20)より引用
イメージしやすい名付け方だなって思いました。
※もちろん、本書にはこれだけではなく、
ADHDの特徴の詳細も解説されています。
ADHDの特徴自体には、大人と子どもの差が見られないとのこと。
ただし、子どものときは親や学校の先生が手助けしてくれていたことでも、
大人になると自力で達成することを求められます。
その部分に、困難を感じやすいようです。
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『大人のADHD』は、ADHDについて学ぶ本というよりは、
「わかっているけどできない」というADHDの症状にお悩みの方が、
日々過ごしやすくなるようにと書かれた本です。
一番多くのページに渡って書かれているのが
「こんなときどうする?」の章で、ADHDの症状にお悩みの方が
快適に暮らしていくためのコツが多数掲載されています。
時間の管理方法、イライラの対処法、片づけの方法など、
シンプルかつ具体的に書かれていますので、
これならADHDの方でも実践しやすそうだなって思いました。
他には、大人のADHDの特徴(チェックリスト付き)や、
発症の原因、治療法、アスペルガー症候群との違い、
ADHDとの向き合い方などについても書かれています。
本人だけではなくて、ご家族の方や職場の方が読まれても、
参考になる本です。
158ページというそれほど厚くない文庫本で、
文字の少ないページも多いです。
とても読みやすいので、
読書があまり好きではない方にもオススメします。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!