今日は、諸富祥彦先生の本、
『新しいカウンセリングの技法』を紹介します。
本書より引用しながら
「傾聴における三つの基本姿勢」
というテーマについても書いていきます。
この本、すごく分かりやすくて、勉強になります。
具体的には、
★カウンセリング(傾聴)の基本的な技法について
★6種類のカウンセリングプロセスについて
★カウンセリングに必要な5つの枠について
★カウンセリングの実際の流れについて
★カウンセリングの初期・中期・後期の技法について
……など、カウンセリングの基本と全体像を学べます。
そして、実際のセッションでどうしたらいいのかの情報
(受付時の対応、インテーク面接での確認事項、料金設定など)
も受け取れます。
カウンセラーとして開業したいけれど、
何を学び、どのように日々の業務を進めていけばいいのかが
見えていない方に特にお勧めです。
諸富先生は、折衷派の先生なので、
『新しいカウンセリングの技法』には、
傾聴(来談者中心療法)をベースに
フォーカシングや認知行動療法などの活用法も出てきます。
※各療法の詳細については、
別途専門書などで学ぶ必要があります。
諸富先生は、他にも
スピリチュアルカウンセリングや
トランスパーソナル理論なども専門とされています。
とても専門領域の幅が広い先生です。
私は、自分のセッションの柱として
「来談者中心療法」「認知行動療法」「フォーカシング」
の3つを基本としている(つまり折衷派)
&スピリチュアルにも馴染みが深いので、
諸富先生のスタイルは自分のやりたいことと共通点が多く、
本書もとても参考になりました。
※来談者中心療法専門の方にも
折衷派の方にもお勧めできる本です。
ここで、『新しいカウンセリングの技法』より
「傾聴における三つの基本姿勢」の項目のみを抜粋・引用します。
1.余計なことを言わない
2.解決しようとするな。わかろうとせよ
3.善悪を問わない。価値評価をしない
●諸富祥彦著『新しいカウンセリングの技法』
(誠信書房/2014/P19~21)より項目のみ抜粋・引用
相手の話をしっかり聴く前に
ついつい励ましてしまったり、
分かったつもりになって余計なアドバイスをしてしまったり、
自分の価値観で相手をジャッジしてしまったり……。
本当に気をつけなくてはいけない部分ですね。
※カウンセリングは、カウンセラー自身の欲求を
満たすためのものではありません。
気をつけるというよりは、
自然にそれ(三つの基本姿勢)ができるくらいでないと、
カウンセリングが成り立ちにくいと思います。
カウンセラーが自分自身の心と向き合って
整えること、整えていくこと。
すごく大事なことだと思います。
私にとっても、もっともっと自分を成長させたい部分です。
これからも自分自身と向き合い続けていきます。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!