私がよく行くピアゴさん。
そこの2階の洋服売り場の片隅に、
気になる存在がありました。
今日は、その気になる存在と私とのストーリー
(これまでの経過)について書きますね。
まぁ、大した話ではないのですが……。
不思議な「縁」を感じたという話です。
その気になる存在とは、ビジネスバッグさん。(上の写真)
彼と初めて出会ったのは、2~3年前。
大きさといい、厚みといい、デザインといい、
ソフトアタッシュケースならではの機能性といい、
私の好みにピッタリくるバッグで、
瞬時に「これ、欲しい」と思いました。
しかも、私のお気に入りのカバンメーカー、
ACEさんの商品です。
さらに値段も、ACEさんのバッグとしては
低めの設定の8千円台。
当時、すぐに「これ買おう」と思いましたが、
実は引っかかる点もありました……。
ピアゴさんの2階で出会ったそのビジネスバッグは、
2~3年前の時点で、旧モデルでした。
しかも、アマゾンや楽天でも
販売終了されているレベルの旧モデルでした。
※インターネットでも入手困難な状態でした。
さらに、店頭で出会ったそのビジネスバッグは、
すでにうっすら埃を被った状態で、
「劣化も進行しているんだろうな~」と
感じられる状態でした。
※劣化ポイント:合皮の生地やパイピング、
本革のハンドルの塗装面、
カバンの中に埋め込まれているクッション材など。
ところが、そのビジネスバッグは、
定価で販売されていたのです。
明らかに汚れが見られ、傷みも進行しているだろうバッグを
定価で買うのには、さすがに私もためらいました。
以来、私にとってそのビジネスバッグは……
「すごく欲しいのだけれど、手を出せない」
そのような存在になりました。
※以降、同等品はACEさんから発売されていないようです。
(2~4万円のソフトアタッシュケースは見つけましたが)
それからというもの、
ピアゴさんに買い物に行くついでに、
2階にいるそのACE製のビジネスバッグに、
時々会いに行くようになりました。
「こんにちは~元気にしてる?」
私は心の中で、バッグさんに語りかけながら、
「バッグさんがまだそこにいる」
ということに安心していました。
私の中で、バッグさんに対する
不思議な友情が芽生えたようです。
何度も会いに行き、何度も鏡の前で
そのバッグさんを持ってみたりしました。
その埃を被った旧型のビジネスバッグに
関心を持っているのは、
おそらく私ぐらいだったのかもしれません。
「行けば会える安心感」を私は感じていました。
↑舟形のハンドルに、ACEさんのこだわりが見られます。
最初に出会ってからすでに2~3年経った後でも、
付けられた値札は定価のままでした。
「すごく欲しいのだけれど、手を出せない」
「友情まで芽生えたのに、手を出せない」
その状態は、昨日まで続きました。
ところが昨日、久しぶりに
バッグさんに会いに行ってみると……。
バッグさんは、いつもの位置ではなくて、
新設された「掘り出し物コーナー」にたたずんでいました。
ん?掘り出し物……?
値札を確認してみると、
一気に1900円(税抜き)まで下げられていました!
「ああ、一気に1900円まで下げられたんだね」
バッグさんがそのことを知っているのか
知らないのかは分からないけれど、
値下げされた後でも誰かに買われてしまわずに、
私のことを待っていてくれました。
ひょっとすると、バッグさんが、
私のことを呼んでくれたのかもしれません。
これまでの付き合いもあるし、これも何かの縁だと思い、
私はそのバッグさんを購入、部屋に連れ帰ってきました。
そのバッグさんは、
製造されてからおそらく4~5年は経っています。
劣化も進行しています。
「このまま劣化だけが進行し、
バッグとしての喜びも感じないまま処分されてしまうのは、
友達として悲しすぎる」
「ならば、残りの寿命を一緒に過ごして、劣化を迎えよう」
そんな気持ちで部屋にお迎えしました。
長い間、蛍光灯の下で展示され続けたバッグさん。
早速、軽く濡らしてしぼったタオルで隅々まで拭き、
皮革部分にはコロニルのクリームを塗ってあげました。
おそらく、バッグさんにとっては、
生まれて初めての体験です。
バッグさんは、どんな風に感じているのかな?
「くすぐったいから、よせやい!」なんて、
嬉しそうに笑いながら言っているかな?
「これからもよろしくね!」と私が言うと、
「おう、任せとけ!」と照れくさそうに答えてくれた。
そんな気がしました。
変な記事(?)にここまでお付き合いしてくださって、
ありがとうございます。
記事に書いている通りの、変(?)な私です。(^ ^)
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!