重すぎる母 無関心な父 ~子どもの頃に味わった息苦しさ

今日は、信田さよ子先生の本
重すぎる母 無関心な父』を紹介します。

※副題は、”「いい子」という名のアダルト・チルドレン”です。

私の子どもの頃の体験談を交えながら書いていきます。

 

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『重すぎる母 無関心な父』は、信田先生が
ご自身のAC関連の初期の本2冊を1冊にまとめ、
追加・修正・再編集をされた本です。

※初期の本2冊=
『「アダルト・チルドレン」完全理解』と
『「アダルト・チルドレン」実践篇』

 

2冊分の内容がまとめられているだけあって
内容は幅広いものとなっています。

 

★AC(アダルト・チルドレン)の定義

★ACのタイプ分けについて

★家族の実情

★ACの世代連鎖について

★共依存について

★子どもの摂食障害と親との関係

★トラウマについて

★親の支配について

★家族の崩壊と再生について

 

……など、本書1冊でACの全体像が
見渡せるような内容になっています。

 

内容が幅広いこともあって
1箇所だけピックアップすることはしにくかったのですが、
あえて1箇所選んでみました。

自分の体験を振り返るように
私を促してくれた部分です。

 

父と母と子がいっしょに住んでいるとだめになってしまう家族があまりにも多い。

たとえば、思春期のひきこもりや不登校の問題がよく起こりますが、その中には子どもと親が別居さえすれば、それだけで解決してしまうことがあります。

いっしょに住んでいると息苦しいのです。

●信田さよ子著『重すぎる母 無関心な父』
(静山社文庫/2011/P104)より引用

 

私はひきこもったり不登校になったり
していたわけではありませんが、
それでも子どもの頃は息苦しかったなぁということを
強く覚えています。

 

「○○○してはダメ」
「○○○しなさい」
「○○○しているお前は情けない」
「○○○するなんて、お前らしくない」

……などと言って
何かと私のことを操作したがる両親に対して、

 

「自由に好きにさせておいて欲しい」
「いちいち口をはさまないで欲しい」
「任せておいて欲しい」

……というタイプの私。

 

ぶつかり合ってばかりいました。

当時は、別個の人格として
信頼されているという感覚はなかったです。

※とくに問題を引き起こしていたわけでは
ないのですが……。

 

両親としては、
むしろ信頼したくなかったのかもしれません。

私のことを信頼してしまうと、
操作する理由が失われてしまいますので……。

 

そんなわけで、実家にいるのが息苦しかった私は、
高校を卒業してからはずっと
両親とは離れたところで暮らしています。

今では関係良好で、
とくにわだかまりなどはありません。

※むしろ、いろいろお世話になり、
両親には感謝しています。

 

でも……

ひょっとすると、離れたところで暮らしているからこそ
仲良くできているのかもしれません。

お互いが成長したから仲良くできているということも
もちろんありますが。

 

今でも、両親の口からごくたまにですが
操作的な言葉が出てくると、
やはり、とても嫌な感じがします。

子どもの頃とは違って、嫌さを感じながらも
受け流すことはできていますが……。

 

……と、そんなことを考えながら本書を読みました。

 

『重すぎる母 無関心な父』

私のように、子どもの頃に息苦しい思いをしていた人が
当時のことを振り返りながら読むのにいい本だと思います。

もちろん、
ACについての理解を深めたい方にもお勧めです。

 

読んでじっくり振り返った後は……

「今とこれからに活かしていこう」

そんな風に気持ちが前を向きました。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!