8つの認知行動療法レッスン ~損得分析で心の中を整理する

今日は、中島美鈴先生の本
自信がもてないあなたのための 8つの認知行動療法レッスン
の紹介をします。

認知行動療法の技法の一つである
「損得分析」についても書いていきます。

 

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『自信がもてないあなたのための 8つの認知行動療法レッスン』は、
中島先生の優しい人柄が伝わってくるような
ソフトタッチの認知行動療法のワークブックです。

 

8週間に渡って、一日一日少しずつ取り組んでいけるように
プログラムされています。

あれもこれもとたくさんの技法を盛り込みすぎていないので、
取り組みやすいと思います。

 

本書では、認知再構成法(コラム法)を中心に
取り上げられています。

また、損得分析(下で説明します)についても
積極的に活用されています。

 

認知再構成法(コラム法)の記入様式の中に、
損得分析用の記入欄が設けられていることが
私にとっては新鮮で、興味深く思いました。

 

ここで、「損得分析」について説明します。

損得分析は、自分の信念や行動が、
本当に自分の役に立っているのかどうかを
紙に書き出しながら整理していく技法です。

 

例えば、自分が持っている、ある信念について
それを持っていることのメリットとデメリットを書き出します。

そして、書き出したメリットとデメリットを比べてみて、
デメリットの方が大きい場合は、
必要に応じて、その信念の修正に取り組みます。

 

損得分析によって、
自分が当たり前に持っていた信念や
無意識にとっていた行動が、

実はデメリットの方が大きかったということに
気づけるかもしれません。

 

【例1】

考え: 自分に自信を持ってはいけない

その考えを続けるメリット:
周りから傲慢な人だと思われずに済む(30%)

その考えを続けるデメリット:
いつもおどおどしてしまう(70%)

 

あるいは、自分の本心に気づくことができるかもしれません。

例えば、心の悩みを何とかしようと取り組みながらも
治りたい自分と治りたくない自分の両方がいて
心の中で葛藤している場合があります。

 

その場合、治ろうとする自分の足を、
自分自身で無意識に引っ張ってしまいますので、

一度、損得分析をして、
心の中を整理してみるといいと思います。

 

【例2】

考え: ○○障害を治したい

その考えを続けるメリット:
(治ると)自由に行きたい所に行けるようになる(80%)

その考えを続けるデメリット:
(治ると)仕事に復帰しなくてはならなくなる(20%)

 

上の【例2】のように、80>20でメリットの方が勝っている場合は
「仕事に復帰するの、嫌だなぁ」という気持ちが湧いてきたときでも

メリットを思い出すことで、
「治したい自分」を支持することができると思います。

 

もし、治りたくない自分が勝っている場合は、
「それなら本当はどうしたいのか?」

あるいは、
「どのデメリットを軽減・解消すれば、
メリットが勝っている状態にもっていけるのか」など、

色々考えてみることで、
新しい気づきが得られるかもしれません。

 

ピンと来た方は、無理しない範囲でお試しください。

上の【例1】【例2】では、
メリット・デメリットを一つずつ出しましたが、
思いつくままに、たくさん出すといいですよ。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!