ハーバード・人間行動学講義 ~男性を改良してきた存在は?

今日は、ダイレクト出版さんの本を紹介します。

ハーバード・ビジネススクールの<人間行動学>講義』という本です。

著者は、ポール・R.ローレンスさんと、ニティン・ノーリアさんのお二人です。

 

本書は、4つの本能的な衝動(獲得衝動、親和衝動、学習衝動、防衛衝動)と、
その他、人間の行動の基になるものについて
深く掘り下げて解説された本です。

数々の、研究・実験・論文をおりまぜながら教えてくれます。

 

ダイレクト出版さんの平均的な本のイメージよりも、
いくらか専門性(脳科学・人間行動学)の高い内容となっています。

軽く飛ばし読みをするというよりは、
じっくり読むのに適した本だと思います。

 

ここで、読んでみて面白かった部分から一つ、紹介しますね。

 

メスよりもオスのほうが身体が大きい場合、婚姻関係は一夫多妻制に発展していく。(P252)

一方「身体が大きい男性」ではなく、「子育てを手伝う男性」の遺伝子が優先される条件下では、一夫一婦制の婚姻形態が普及していく。(P252)

こうした一夫一婦制への流れを単純に説明すればこうなる。賢いヒトのメスは、チンパンジーのようなオスを改良することに着手した。そして、何度も配偶者選択を重ねながら、こうしたオスたちを、一歩一歩、愛情に満ちた家庭的な父親に近づけていったのだ。(P253)

●ポール・R.ローレンス、ニティン・ノーリア共著
『ハーバード・ビジネススクールの<人間行動学>講義』
(ダイレクト出版/2013)より引用

 

なるほど。

女性が男性を改良してきたのですね。

薄々そんな気はしていましたが。(笑)

やっぱりそうなのですね。(^-^)

 

しかし、改良前が「チンパンジーのようなオス」って……。

「賢い」女性が改良してくれなかったら、
今でも我々男性は、チンパンジーのような存在だったのでしょうかキキィ~?

確かに鏡に映った私の顔には、どこか猿っぽい面影が……。(笑)

(女性の皆さん、改良してくれてありがとうキキィ~)

 

おっと、猿になってしまう前に、人間の男性に戻ります。

 

本書には、その他、脳の進化の歴史やメカニズム、
脳の各部位(前頭前野や大脳辺縁系など)の働きについても
解説されています。

また、アメリカと日本の自動車業界に関する考察や、
ヒューレット・パッカード社(HP社)の優れた組織作りの話なども
参考になりました。

 

以上の内容に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

4つの本能的な衝動を、組織のマネジメントに活かしたい方にも
お勧めです。

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!