カメラの前で笑えなかった私の悲しい体験談

今日は私が社会不安障害で悩んでいた頃の体験談を書きますね。

※社会不安障害は、今では克服済みです(プロフィール参照)

 

以前の私は、写真に写るときに笑顔を作ることができませんでした。

※こんなこともありました↓
頭の震えと闘った、そして心の中で泣いたSAD体験談(過去記事)

 

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ですので、なるべく写真には写らないようにしていた時期が
あったのですが……

そんなときでも、どうしても写らざるを得ないような機会が何度かありました。

(断ることもできたのですが、断りきれませんでした……)

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ある音楽関係のイベントに参加したときのことです。

その会場で久しぶりに再会した友人がいました。

そして、一緒にそのイベントを楽しみ、
最後にどうしても一緒に写真を撮りたいとお願いされたので、
写ることにしました。

 

そして、写るとき。

それまで楽しく会話していた私ですが、
カメラを向けられた瞬間に、体と顔が緊張のあまりに硬直してしまいました。

もちろん、笑顔なんてできません。

 

写真には、レンズに怯えながら暗くてひきつった表情をしている私が
写っていたはずです。

「ああ、またこうなってしまった……」と情けない自分に落ち込みながら、
会場を後にしました。

 

時々連絡を取り合ったり、年賀状を出し合ったりしていた
その友人からの連絡は、それ以降パッタリと途絶えました。

(こちらから年賀状を送っても、返ってこなくなりました)

 

本人に確認したわけではありませんので実際の理由は分かりませんが、
写真が原因で誤解された(あるいは友人対象外とされた)と
考えるのが自然だと感じました。

 

「再会できて嬉しかったし楽しかったのに……」

私は悲しくてみじめな気持ちになりました。

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こんなこともありました。

あるイベントで、別の友人と久しぶりに再会しました。

当時、その友人は新婚ほやほやで、奥さんと一緒に来ていました。

私とその奥さんは、そのとき初対面です。

 

友人が結婚したことを初めて知った私は、嬉しくて嬉しくて……

心からの、最大限の祝福の言葉を伝えました。

 

そのとき友人がカメラを取り出し、
記念に写そうということになったのですが……

久しぶりの再会&結婚記念ということで、
祝福したかった私は、撮影を断ることができませんでした。

 

そして、やっぱり……やっちゃいました。

それまで楽しく話をしていた私ですが、
カメラを向けられた瞬間に体と顔が硬直し、
またしても暗くて怯えた表情で写ってしまいました。

 

笑顔ができていなかったし、祝福の気持ちなど全然伝わらないような表情で
写っていたことと思います。

本当は心から祝福していたのに……。

 

それ以降、その友人からの連絡もパッタリ途絶えました。

(こちらから年賀状を送っても、返ってこなくなりました)

きっと誤解されたのだと思います。

その友人は、不安障害とは無縁のような人なので、
私の悩みや症状を理解できなくても仕方がなかったと思います。

 

むしろ、おめでたい写真に暗くて怯えた表情で写っている私を見て、
友人こそが傷ついたのかもしれません。

他県から泊まりで会いに来てくれるほど、親しくしていた人だったので、
私はとても悲しかったです。

そして、そんな自分がみじめでした。

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社会不安障害を克服してから何年も経つ今では、
普通に写真に写れます。

写るのがすごく好きかといえば、決してそうではありませんが……

でも、当時私を苦しめていた症状については、解消できました。

 

症状が出たために、上手く伝えられずに誤解されてしまった……

そして、友人を失ってしまった……(以前の私のように)

 

不安障害でお悩みの方の中には、
私と同じような体験をしている方もおられるかもしれません。

悲しくて、みじめで、やりきれない……

とっても辛いことですよね。

 

でも、諦めないで、希望を持っていてくださいね。

その症状、その悩み。

小さくしていくことは、きっと可能です。

 

私も専門家として、グループレッスン、集団認知行動療法、
個人セッションなどを通して、
ご縁のある方にはしっかりサポートさせていただきます。

 

ぜひ希望を捨てないで、「治ったら何がしたいか?」など考えながら、
いつか症状や悩みから解放される日が来ること、
心に描いていてくださいね。

きっとそれが、あなたの力になってくれると思います。

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!