こころの科学 128 「不安のつらさ」に絞り込む

今日は、年6回発行されている心の専門誌
こころの科学』の
「128号 不安とむきあう」を紹介します。

 

読みながらとても参考になった
「『不安のつらさ』に苦しむクライエントさんへの関わり方」
についても、本誌より引用しながら書いていきます。

 

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『こころの科学』は、
各号ごとにテーマが設定されている心の専門誌です。

設定されたテーマに関する記事を
多くの先生方が様々な切り口から書いておられます。

一冊読むことにより、いろいろな見方を学べるので
私は好んで読んでいます。

 

今回私が読んだのは128号。

「不安とむきあう」がテーマです。

社会不安障害やパニック障害などの各種不安障害について
採り上げられています。

 

本誌の記述の中から1箇所、
私がカウンセラーとして参考になった部分を紹介します。

 

不安障害の当事者が感じている不安の大きさは他人には理解しがたい。

そのため周囲に理解されないという苦しみが、不安のつらさに拍車をかける。

治療にあたる際にはまず苦悩への共感を十分に示し、当事者が立ち向かう対象を「不安のつらさ」だけにしぼることが重要になるだろう。

●『こころの科学 128号 不安とむきあう』
(日本評論社/2006/P46)渡邉義信先生・大野裕先生の記事より引用

 

不安のつらさに拍車をかける
周囲に理解されないという苦しみ。

 

クライエントさんから「理解されない苦しみ」に関するお話が無くて
内に秘めておられる場合は、
どうしても「○○○することが不安」などという主訴に
意識が向いてしまいがちですが、

不安のつらさに拍車をかける
「理解されない苦しみ」の大きさについても十分留意して
クライエントさんに関わっていこうと思いました。

 

そして、「不安のつらさ」だけに絞り込むことの重要性。

 

「○○○することが不安」などという主訴に深くふれていく前に、
まずクライエントさんの「理解されない苦しみ」に対して十分に共感を示し、
クライエントさんが向き合う対象を
「不安のつらさ」だけに絞り込めるように寄り添うこと。

 

この部分、リレーションの形成にも関わってくる
とても重要な部分ですね。

いいヒントをいただきました。

今回学んだ内容は、
自分のセッションにも活かしていきたいと思います。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!