今日は、林公一先生の本
『うつ病 患者・家族を支えた実例集』を紹介します。
うつ病の治療の基本形についても書いていきます。
本書は、26の実例とその一つ一つに付けられた
解説によって成り立っています。
実例で採り上げられている内容を大きく分けると
★ うつ病の症状について
★ うつ病の治療について
★ 周囲の対応について
★ 暗転について
★ 似た症状の出る他の病気について
★ 予防・回復への展望について
……というように、大事な基本を
一通り学べる内容となっています。
実例が分かりやすい&解説が丁寧なので、
一般の方、専門家の方問わずお勧めしたい一冊です。
ここで、うつ病の治療の基本が書かれているところを引用します。
うつ病は脳の病気です。
戦うために必要な脳が一時的にまいっているのですから、その脳にムチ打ってもよくなりません。
休む。ただ休む。
繰り返しお話ししたように、それが最善です。
●林公一著『うつ病 患者・家族を支えた実例集』
(保健同人社/2009/P108)より引用
これは、あくまで本当のうつ病(大うつ病)の場合の話です。
新型うつ病など、うつ状態にはなるけれど
うつ病ではない病気の場合は別です。
本当のうつ病の場合は、
脳の病気(神経伝達物質のバランスの崩れ等)なので
適切な種類、量の薬を、十分な期間飲み続けるということと
しっかり休むということが大切です。
そして、うつ病が治ってきたら
再発予防のために認知療法などの精神療法を行う。
これが基本だと思います。
細かく学びたい方は、ぜひ
『うつ病 患者・家族を支えた実例集』を読んでみてください。
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新品が売り切れ状態になっているようです。(2013年12月現在)
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!