対人関係療法でなおす 社交不安障害 ~弱虫だからではない

今日は、社会不安障害の本としては
私の中で定番の一冊となっている本を紹介します。

その本とは、水島広子先生が書かれた
対人関係療法でなおす 社交不安障害』です。

 

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この本は、私がアメブロやオフ会などで
交流させていただいている方々にも
とても評判の良い本です。

社会不安障害の症状や向き合い方について、
詳しく、かつ、分かりやすく書かれています。

 

現在、社会不安障害でお悩みの方が読まれると、
ご自分の症状と照らし合わせて共感できたり、
「ああ、そういうことか」と、気づいたり納得したりを
たくさん体験できるのではないでしょうか。

自信を持って、お勧めできる一冊です。

 

本の後半には、「対人関係療法」について書かれています。

この部分は、「療法」という言葉に、とくにこだわらずに、
「症状への向き合い方・取り組み方」「人との関わり方」などの
参考にしていただければいいと思います。

 

ここで『対人関係療法でなおす 社交不安障害』より、
社会不安障害によって陥りやすい思考について
書かれているところを一箇所引用します。

 

社交不安障害のように長く続く病気を持っており、特にきちんと診断を受けていない場合には、病気を自分の人格であるかのように思い込んでいる人が多いものです。

自分のことを「弱虫」だと思うのは、まさにそういうことです。

思春期に病気になったような場合、大人としての生活は常に病気とともにあったわけですから、そう思ってしまうのも無理はありません。

でも実際には病気は病気であり、人格とは関係のないことです。

●水島広子著『対人関係療法でなおす 社交不安障害』
(創元社/2010/P77~78)より引用

 

これは正に、私が過去に社会不安障害の症状で悩んでいた頃に
陥っていた思考です。

会社の朝礼で、極度の緊張により上手く話せなかったときも、
スーパーのレジで、硬直して震えていたときも、
全部「自分が弱くて情けないやつだから、こうなるんだ」と
思っていました。

でも、そうではないのです。

そうではなかったのです。

症状は、社会不安障害を克服していくにつれて、
消えてゆきました。

 

症状は、「弱虫」だから起こるのではなくて、
病気によって起こります。

まずは、そのことをきちんと理解して、受け入れることから
はじめられるといいと思います。

※但し、無理は禁物です。 あくまで、あなたのペースで!

 

そうすれば、あなたそのものが弱いわけでも悪いわけでもない、
病気さえ克服できれば症状は消えるんだという
希望が生まれると思います。

少しずつでもいいし、あなたのペースでいいので、
希望の方に心を向けるということも、心がけていきましょうね。

(社会不安障害でお悩みの方への言葉です)

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!