精神科医はどのようにこころを読むのか

今日は、精神科医の藤本修先生の本、
精神科医はどのようにこころを読むのか』を紹介します。

 

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本書は、精神科医が患者さんを理解し、診断し、
治療を進めていくために必要な「こころの読み方」が
解説されている本です。

 

「こころを読む」というと、
何か特別な読心術なのかと思ってしまうかもしれませんが、
そうではなくて、しっかり「聴く」(観察を含めて)ということです。

そして、心理検査や各種理論、診断基準などによる分析を通して
理解を深めていきます。

 

本書の前半は、「聴く」ための心構えを中心に書かれています。

後半は、認知症、統合失調症、
パーソナリティ障害(自己愛性、境界性)、
自閉症スペクトラム障害、新型うつ病、大うつ病、
注意欠陥・多動性障害などの事例や診断基準、
それぞれの症状に合わせた「こころの読み方」などが書かれています。

 

1冊にたくさんの内容が詰め込まれているので
一つ一つの病気に関して、すごく詳しく書かれているわけではありません。

それでも、藤本先生の精神科医としての経験と知識が
詰め込まれている本書は、とても勉強になります。

 

内容としては、「聴く」ことを大切にした
王道(表現が適切ではないかもしれませんが)を行くような感じで

読みながら、強い刺激や衝撃を受けない代わりに
共感できる安心感を感じました。

 

私はカウンセラーなので診断はしませんが、
見立てはしますので、本書を時々読み返しては
自分を振り返ってみようと思います。

 

『精神科医はどのようにこころを読むのか』

読みやすいので、見立てや心理アセスメントの勉強を
始めたばかりのカウンセラーにもお勧めしたい一冊です。

 

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今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!