問題解決技法 ~ブレインストーミングの3つのポイント

認知行動療法では、
認知の修正をしたり、考え方の幅を広げたりなどを
主に取り組んでいきますが、

それ以外にも、
悩みのきっかけ・原因になっている
「今起こっている問題」の解決に取り組むこともあります。

 

そのときに用いるのが、問題解決技法です。

 

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問題解決技法の流れを大ざっぱに表すと、
以下のようになります。

 

問題の明確化

ブレインストーミング

解決行動決定

実行

最終評価

●大野裕著『こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳』
(創元社/2003/P74)より引用

 

上の流れの中のブレインストーミングとは、
頭を自由にして、思いつくままに
解決法のアイデアを数多く出していく方法です。

思いつくままに紙に書き出していくと、
いいと思います。

 

ブレインストーミングをするにあたっては、
3つのポイントがあります。

 

ブレインストーミングのポイントは、(a)数の原理、(b)判断延期の原理、(c)作戦-戦術の原理の3つにあります。

●大野裕著『こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳』
(創元社/2003/P76)より引用

 

(a)(b)(c)について、簡単に説明をしますね。

 

(a)数の原理とは、できるだけ多くの解決法を
考え出すということです。

(b)判断延期の原理とは、
ばかばかしく思えるアイデアでも切り捨てないで、
とりあえず(書き)並べてみるということです。

(c)作戦-戦術の原理とは、中長期的な作戦よりも
戦術(作戦成功のための具体的な行動計画)を
考え出すということです。

 

「できるだけ多く」
「どんなものでも構わないから」
「具体的に行動できるアイデアを」
考え出します。

 

ブレインストーミングは、認知行動療法に限らず
目標達成や問題解決したいときなどに
幅広く使える技法です。

 

活用することに慣れておけば、
様々な場面で活かせますよ (^-^)

 

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最後に、大野裕先生の本、
『こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳』の
簡単な紹介をします。

 

本書はワークブック形式で
認知行動療法の取り組み方を学べる本です。

認知再構成法(7つのコラム)と問題解決技法を中心に
要点が分かりやすくまとめられています。

 

130ページという比較的薄めな本で、しかも図表が多いので
分厚くて文字の多い本は読みたくないという方にもお勧めです。

内容的には、流石に大野裕先生の本だけあって
認知行動療法の王道といいますか、基本に忠実な内容になっています。

安心してお勧めできる本です。

 

今日も、ありがとうございます!

皆様が、笑顔いっぱいでありますように!