「Q」と14年

予約してあったエヴァンゲリヲン新劇場版「Q」のディスクが
先日届いたので、 早速観てみました。

 

●Amazon※本リンクは、BDです。

 

今回の「Q」は、前回の「破」から14年の歳月を隔てた設定となっています。

心が安らぐようなシーンもあった前回の「破」と比較すると、
「Q」のストーリーは、世界が更に追い詰められていて、
よりハードに描かれているように感じました。

 

組織や人物の設定が、前回までの流れから大きく変わっていて
最初はなかなか理解することができなかったです。

でも、きっとそれは、作者の狙い通りのこと。

理解しにくい部分を設けることで、奥深さを演出したのだと思いました。

 

ストーリーの中では、主役のシンジが、
疎外感、渇望、絶望、孤独、葛藤、恐怖などによって
精神的に追い込まれていきます。

そして、衝動的に、心を満たしてくれるであろう方向に突き進んでしまいます。

その行動が結果的に、
世界を、シンジの願いとは逆の方向に導いてしまいました。

 

持て余すような特別な才能と宿命を背負ってしまった少年の
苦悩する姿を観ながら、
私は「自分は凡人でよかったなぁ」と思いました。

 

今回の「Q」は、前回の「破」から14年後の設定ですが
現実世界の14年前を振り返ってみると…

1999年、ノストラダムスの予言の年

そして、宇多田ヒカルさんが、「First Love」や「Addicted to you」などで
ヒットを連発していた年。

それから14年経って、宇多田ヒカルさんは、
今回の「Q」のエンディング・テーマも歌っています。

 

その、時の流れの重みと「14年」というキーワードを考慮すると、
エヴァ「Q」のエンディングを歌う人としては
やはり、宇多田ヒカルさんこそ相応しいと思いました。

久しぶりに、彼女の曲に出会えたことも嬉しかったです。

(今の私は、ほとんどTVを観ていないので…)

 

そして、自分自身の14年前にも思いを馳せてみました。

当時の私は、31才。

一度目の個人事業の失敗で作った大きな借金を前に
絶望的な気持ちに追い込まれていました。

心と体の調子が良くなくても、返済日は容赦なく迫ってきます。

当時の私は、もがき、苦しみ、震えながら、お腹を空かせながら
複数の仕事をしていました。

借金も心の悩みも、今ではすっかり過去のものになりましたが、
それは当時の自分の頑張りがあってこそのこと。

※人それぞれ、適切な頑張り方は異なります。
「休息」が最も必要な方も、もちろんおられます。

 

当時の自分に「Good Job !」と言ってあげたくなりました。

そして、未来の自分から「Good Job !」と言ってもらえるように
頑張っていこうと思いました。

 

私にとって、「14年」の歳月の重みを感じることのできた
エヴァンゲリヲン新劇場版「Q」。

まだ観ておられない方は、ぜひ、どうぞ。

14年前の思い出と共に…。

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!