アドバイスによって追い詰められた過去の体験

2~3日前に観たTV番組で、あるお笑いの男性タレントが、
若い女性モデルたちに混じってモデル体験をするという
コーナーがありました。

今日は、そのコーナーを観ながら感じたことを、
過去の私の体験談をまじえながら書いていきます。

 

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そのコーナーでモデル体験をした男性タレントは、
最初カメラを前にして、上手く明るい表情を作ることができませんでした。

どこか暗くて、どこか引きつっている感じ……

 

その様子を見た指導者(?)の女性が、
彼にこうアドバイスをしました。

「楽しいことを思い出しながら、笑って!」

 

「笑って!」と言われても、
それがなかなかできない場合ってありますよね。

その男性タレントも、アドバイスされても
なかなか上手く明るい表情を作ることができませんでした。

 

すると、それを見た指導者の女性は、
「楽しいことを思い出して!」とさらに何度も繰り返しはじめました。

その女性としては、男性タレントのためを思って
一生懸命になっていたのだと思いますが……

 

男性タレントは、アドバイスされればされるほど追い込まれていき、
最後には「もう逃げ出したい」と言いました。

 

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そんな場面があったのですが、私はそれを観ながら、
「自分も同じような体験、何度もしたことがある!」
ということを思い出しました。

※モデル体験ではありませんが

 

私は社会不安障害だったのでタレントの彼よりも尚更ですが……

明るい表情をなかなか作れず、苦しんだことがありました。

 

そんなとき、親や仕事仲間や友人たちから
色々アドバイスされたのですが、
言われた通りには全然できませんでした。

むしろ、アドバイスされればされるほど追い詰められて、
さらに硬直して表情も暗くなり、辛い気持ちになっていました。

 

「もう自分には無理!」と言いながら、
その場から逃げるように離れたことも何度もあります。

アドバイスしてくれた人にとっては、
「なんでこんな簡単なことができないんだ?」という感じだったでしょうが、
当時の私には、本当に無理なことのように思えたのです。

 

「楽しいことを思い出して笑え!」と言われれば言われるほど、
泣きたい気持ちになっていました。

そして、そんな自分がとても惨めでした。

 

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「良かれと思ってしたアドバイスが、
悩んでいる人を追い詰めてしまうことがある」

(それはときに、責めているのと大差ない……)

 

カウンセラーになった今の私は、
「当時の追い詰められて辛かった思い」を決して忘れたくないし、
忘れてはいけないと思います。

クライエントさんの「笑えと言われても、笑えない辛さ」、
「やったほうがいいと言われても、そうできない辛さ」
に寄り添える自分でありたいし、そうでなければいけないと思いました。

 

今日も、ありがとうございます!

皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!